2021年11月16日（火）発売の、PS4, PS5, Xbox One, XSX|S, PC向けオープンワールド推理アドベンチャーゲーム『Sherlock Holmes Chapter One』（シャーロック・ホームズチャプター・ワン）。
※PS4, Xbox One版の発売日は現時点（記事執筆時点）で未定
本作は、コナン・ドイルが生み出した名探偵 "シャーロック・ホームズ" を扱ったアドベンチャーゲームシリーズの最新作です。
オープンワールドアドベンチャー作品となっており、広大な街全体を探索しつつ。手がかりや噂話、変装、人物の特徴などの証拠を集め、事件を解決していきます。
| ハード | PS4, PS5, Xbox One, XSX|S, PC |
| 開発元 | Frogwares |
| 価格 | 通常版：4,730円（税込） デラックスエディション：6,578円（税込） |
| ジャンル | オープンワールド推理アドベンチャー |
| プレイ人数 | 1人 |
| リリース日 | 2021年11月16日（火） |
このゲームについて：
シャーロックとしての君の功績は、このオープンワールドの舞台で下した君の決断によって描かれる。策略や暴力、推理はシャーロックが持つ能力の一部に過ぎない――謎に包まれた友人であり、ご意見番の「ジョン」もその中に含まれる。
力ずくで問題を解決するにしろ、機転を利かせて敵の弱点を見極め相手の一歩先を行くにしろ、君は調査能力を磨きつつ、それぞれの状況で必要な判断を行うことになる。運命に定められた伝説的存在になるために、自分の過去に向き合う時がきた。
本作はシャーロックホームズの前日譚的な作品であり、相棒ワトソンと出会う前の若きシャーロックが、かつてホームズ一家が暮らしていたという地中海の島 “コルドナ” で自身の子供時代の記憶をたどりながら母の死の謎を追っていきます。
若きホームズは島に眠っている母の死の真相を求めるだけでなく、島内で発生するさまざまな事件へと遭遇。腐敗政治と犯罪がはびこるオープンワールドで構成された島を舞台に変装など機転を利かせて、時には力ずくで問題を解決し、事件解決の糸口を探っていきます。
メインストーリーに加えてサブクエストやサイドストーリーなども充実。ボリューミーなコンテンツ内容となっています。
事件の結末はプレイヤーの推理や判断に委ねられており、仮に好ましくない選択肢を選んだ場合でも、そのまま物語は続いていきます。以前発売された『デトロイト ビカム ヒューマン』に近いゲーム性と言えるかもしれません。
そんな本作について、海外メディアはどのようにレビューしているのでしょうか？
現時点で出ている海外メディアのレビュー点数（メタスコア）と、評価コメントを抜粋して紹介していきたいと思います！
※可能な限りネタバレを避けた内容を紹介しています。
海外メディアの評価スコア＆レビューコメント
Video Chums -魅力的で没入感の高い探偵ゲーム
Score：92点
本作では、シャーロックホームズがデビューするまでの興味深い前日譚を楽しむことが出来ます。
メインストーリーはもちろん、バリエーション豊かなサイドストーリーまで用意されており、いずれの内容もクオリティが高く多様性があります。
また冒険の舞台となるオープンワールドには、大きなランドマーク、個人住居、大きな公園、海の景色、遺跡、廃坑地区など探索できる場所がたくさんあり、細部まで作り込まれているため歩き回るのが楽しいです。グラフィックも見事。
町の人々（NPC達）や主要登場人物たちは、見事な声優の演技も相まって活き活きとしており、本当に彼らが生活しているかのような活気を感じました。
本作は、興味深い登場人物、見事なビジュアル、没入感が高く魅力的な探偵アクションを備えた、実に楽しいオープンワールドアドベンチャーとなっています。
良かった点
- 見事なビジュアル
- 広大なオープンワールド
- バリエーション豊かな楽しいサイドストーリー
- 興味深いキャラクター達
- 細部まで作り込まれたマップ
悪かった点
- たまに進行に関する問題が発生
- 戦闘アクションは単純
GamingTrend -とても楽しい探偵アクション
Score：85点
証拠を集めて知的な犯人を追い詰めていく本作の探偵アクションは、実に楽しいものに仕上がっています。
オープンワールドを隅々まで探索し、時にはパズル（謎解き要素）を解いたり、時には "探偵ビジョン" を駆使して過去の現場の様子を再現して手がかりを集めていきます。変装アクションなども用意されており、没入感の高い探偵ゲームとなっています。
優れたビジュアルで表現されるオープンワールドの風景は広大で美しく、いたるところにサブクエストや隠し要素が用意されているため、隅々まで探索する楽しさがあります。
また、初期のシャーロックホームズを操作できる点も、ホームズ好きにとっては嬉しい点の１つでしょう。
詳細な分岐要素も用意されているため、何度でも繰り返し遊ぶことのできる、リプレイ性の高い作品です。
原文
良かった点
- 深みのある魅力的な物語
- 初期のシャーロックホームズを操作できる
- 見事なオープンワールド
- 何度でも遊びなおせる分岐要素
- 優れたビジュアル
- 作り込まれた探偵アクション
悪かった点
- いくつかのバグ
- たまにフレームレートが低下する
COGconnected -今までで最も野心的なシャーロックホームズ作品
Score：78点
本作は、ホームズ誕生の興味深い前日譚を描いた、今までで最も野心的なシャーロックホームズ作品であると言えます。
メインストーリーはよく構成されたミステリー要素を含んでおり、常に先の気になる展開を楽しむことが出来ます。またサイドストーリーの数々も同様に複雑かつ作り込まれた内容となっており、作中の世界観やキャラクター背景への理解を深めることに役立ちます。
探偵アクションはやや複雑な部分もありますが、最初に充実したチュートリアルが用意されているため、この手の作品を初めてプレイする方でも安心です。
オープンワールドは美しいだけでなく、優れたサウンドデザイン（環境音など）を含んでおり、実に活き活きとした街の雰囲気を楽しむことが出来るでしょう。
シャーロックホームズシリーズの、新たな基準となり得る作品です。
良かった点
- 美しいオープンワールド
- よく構成されたミステリー物語
- 優れたサウンドデザイン
- 充実したチュートリアル
- メインストーリーと同じくらい作り込まれたサイドストーリー
悪かった点
- 探偵システムはやや複雑すぎる
- 余り迫力のない戦闘
- キャラクターアニメーションはかなり単純
- 一貫性のない声優
Jeuxvideo.com -長時間遊び続けられる広大なオープンワールド
Score：75点
本作では、メインストーリーだけをクリアするのであれば、15時間ほどで完了できます。しかし、作り込まれたオープンワールドの探索や、30を超えるサイドストーリーを遊び尽くすことで、優に2倍以上もの時間を楽しむことが出来るでしょう。
冒険の舞台となる町は、建築物の細部に至るまで詳細に作り込まれており、優れたグラフィックも相まって、実に良い雰囲気を醸し出しています。ただし、内部に入ることのできない建物が多々ある点はやや残念です。
ストーリー中に流れるカットシーンのクオリティは高く、声優の演技も見事なため、まるでドラマを観ているかのような感覚になります。
探偵アクションは作り込まれていますが、時に複雑な手順を踏む必要があるため、ゲームテンポを阻害する要因にもなっています。
いずれにせよ、寿命の長いコンテンツを含んだ、堅実なアクションアドベンチャーゲームであると言えます。
良かった点
- かなり作り込まれた物語構成
- 素晴らしいカットシーンの数々
- 満足度の高いエンディング
- 美しく広大な探索オープンワールド
- 優れた声優の演技
- ボリュームのあるコンテンツ寿命
悪かった点
- 探索パートはたまにゲームテンポを悪くする
- NPC（群衆）達の動きがぎこちない
- 選択肢による結果を知る方法がない
- 操作の手順が徐々に繰り返し的になっていく
Push Square -フレームレート低下など、いくつかのバグや不具合が頻発
Score：60点
本作の探偵アクションの出来は確かに良く、楽しい変装システムなどが取り入れられた調査パートはしばしば夢中になることが出来ます。
また、たまに発生する戦闘アクションによって、ゲームプレイに一定のメリハリが付けられています。
一方で看過できないのが、バグや不具合の数々です。特にフレームレート低下は頻発し、移動中などにもカクつきが生じてストレスがたまるレベルです。
ほかにもテクスチャの貼り遅れや、テクスチャの継ぎ目に白い線が発生するなど、視覚的な不具合が多すぎます。
そして街中に点在するNPCたちも動きやデザインの多様性が欠けており、不気味で生活感のないオープンワールドが生まれてしまっています。
シャーロックホームズゲームのファンは楽しめると思いますが、そうでなければ、あまりオススメできない作品です。
良かった点
- 堅実な出来の探偵アクション
- 楽しい変装システム
- 優れた戦闘要素
悪かった点
- フレームレート低下など、いくつかのバグや不具合
- 探偵アクションが複雑でしばしばイライラする
- 移動するのが面倒なオープンワールド
- MPCたちの動きに多様性が欠ける
総評：魅力的なストーリーとボリューミーなサイドコンテンツを含んだ、優れたオープンワールド探偵ゲーム
総合Score：75点
GOODな点
- 深みのある魅力的な物語
- 何度でも遊びなおせる分岐要素
- メインストーリーと同じくらい作り込まれたサイドストーリー
- 素晴らしいカットシーンの数々
- 美しく広大な探索オープンワールド
- ボリュームのあるコンテンツ
BADな点
- キャラクターアニメーションはかなり単純
- フレームレート低下など、いくつかのバグや不具合
- 探偵アクションが複雑でしばしばイライラする
- 移動するのが面倒なオープンワールド
- MPCたちの動きに多様性が欠ける
※『総合スコア』は、本記事で紹介している以外にも、現時点でレビューを出している全ての海外メディアのスコアを集計して算出されているスコアです。
以上が、『Sherlock Holmes Chapter One』についての海外メディアの感想となります。
広大なオープンワールドで繰り広げられるミステリー
本作のオープンワールドでは、魅力的かつ作り込まれたシャーロックホームズの前日譚を体験することが出来ます。メインストーリーはもちろん、30を超えるサイドストーリーはいずれも深みのある内容となっており、全体的にボリュームのあるコンテンツとなっています。
メインストーリーは選択肢に応じて複数ルートに分岐するため、クリア後でも再度遊びなおしたくなる高いリプレイ性を擁しています。
グラフィックやサウンドのクオリティも高く、美しく広大なオープンワールドの雰囲気は見事であるとのこと。
カットシーンの質も高く、まるでドラマをそのままプレイしているかのような感覚を楽しめる作品になっているようです。
バグや不具合が頻発
一方で、ゲームプレイ中にフレームレート低下やテクスチャ貼り遅れなど、視覚的なバグや不具合が頻発する点が、多くのレビュアーから指摘されていました。
移動中にも何度もカクつくため、せっかくのオープンワールドの探検中にストレスを感じるとも述べられています。
また、探偵アクションは細分で作り込まれており、やり甲斐を感じると好意的に捉えるレビュアーの一方で、システムが複雑すぎて毎回の探偵パートに時間がかかり、ゲームテンポを阻害していると指摘するレビュアーもいて、評価が分かれていました。
推理アドベンチャーゲーム好きにはオススメの作品
いずれにせよ、『推理アドベンチャーゲーム好きにはオススメの作品』であるとして、いずれのレビュアーからも一定の高い評価を付けられていました。
作り込まれた美しく広大なオープンワールドを隅々まで探索して証拠や手がかりを探し出し、厄介な犯人を追い詰めていく過程はとても楽しいものであると評価されています。
メインストーリーに加えて、分岐要素やサイドストーリーを含んでおり、コンテンツ自体の寿命も長めです。
一方で、バグや不具合が散見される点が指摘されており、今後のアップデートやパッチでの改善が求められています。
シャーロックホームズの前日譚を体験したい方や、推理アドベンチャーが好きな方は、ぜひ本作をプレイしてみてはいかがでしょうか！
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