- 在宅ワーク用のPCが欲しい!
- 実用的なスペックのモデルがいい
- でも場所をとる大きなPCはイヤだな...
PC選びの際、上記のように考えている方も多いのではないでしょうか?
新型コロナウイルスの影響により、最近では在宅ワーク(テレワーク)やオンライン授業など、自宅でPCを用いて作業する方も増えてきましたね!
安定したパフォーマンスで作業したい場合は "デスクトップPC" をオススメしたいところですが、デスクトップPCはノートPCやタブレット端末と比べてサイズが大きく、自宅のスペースを取ってしまうというデメリットもあります。
そこで今回紹介するのが、手のひらサイズにもかかわらず、大型PCに負けず劣らずの性能を発揮する『NiPoGi ミニPC(Radeon Vega 3搭載モデル)』です!
▼手のひらサイズの小型デスクトップPC
ブランド | NiPoGi |
モデル名 | NAM02-16-256-WIN11PRO |
OS | Windows 11 Pro |
CPU | AMD Athlon 300U(2コア、4スレッド、4Mキャッシュ、2.4GHz〜3.3GHz、12nmリソグラフィ技術) |
グラフィック | AMD Radeon Vega 3 Graphics |
RAM | 6GB/8GB/16GB DDR4 SDRAM |
ストレージ | 128GB/256GB SSD |
対応通信規格 | イーサネット(有線LAN) デュアルバンドWi-Fi 2.4G+5G Bluetooth4.2 |
本体サイズ | 14 x 14 x 4.8 cm |
本体重量 | 約600g |
今回紹介する『NiPoGi ミニPC』は、小型デスクトップPCの開発・販売を手掛ける NipoGi(中国・深圳)が2022年3月に発売した、Radeon Vega 3搭載モデル です。
OSには最新のWindows 11 Proを採用。CPUには "AMD Athlon 300U"、RAMは6GB/8GB/16GB(3モデル)を搭載しています。
▼最新CPUにより優れたパフォーマンスを発揮。
ストレージには128GB/256GB(2モデル)のSSDを採用。本体起動からデータ転送まで高速で行うことが可能です。
拡張性にも優れており、デュアルチャネル使用でRAMは最大64GB(32GB×2)まで、SSDは最大2TB(NVMeサポート)まで拡張できます。
グラフィックス処理用には "Radeon Vega 3グラフィックス" を搭載。DP1.4およびHDMI2.0ポートを介した 2画面同時4K・HD出力にも対応しています。
▼軽めのPCゲームであれば遊ぶことも出来ます。
▼ディスプレイポート(DP)や HDMIポートを用いた2画面同時出力も可能。
通信規格はイーサネット(有線LAN)に加え、デュアルバンドWi-Fi 2.4G+5GとBluetooth4.2に対応。
そして何より筐体サイズが14 x 14 x 4.8cm、約600gと 非常にコンパクトかつ軽量 で、持ち運びにも適した大きさとなっています。
▼デスク上に設置しても場所を取らない!外出先での作業用デバイスとしても重宝するでしょう。
▼製品付属のマウント&金具類を用いることで、モニター裏への取り付けも可能。
このように、実用的な性能・省スペース性・携行性のいずれも満たした、オススメの小型デスクトップPCとなっています。
今回、提携先より本製品を提供していただいたので、実際に使用した感想を元に良かった点・悪かった点などを紹介していきます!
製品本体および付属品
製品本体および付属品について紹介していきます。
▼製品外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧
- PC本体
- 電源アダプタ&ケーブル
- VESAマウントブラケット&ビス類
- HDMIケーブル
- ユーザーマニュアル
▼ユーザーマニュアルは日本語にも対応しているので安心です。
▼付属のVESAマウントブラケット&ビス類を用いて、モニター裏へPC本体を取り付けることが可能。
▼電源アダプタは比較的コンパクトなサイズに収まっていると思います。
PC本体の外観
▼PC本体の外観。見た目はシンプルですが、素材感や手触りはシッカリしており、そこそこの高級感もあります。
▼片手にスッポリ収まるほどのサイズです。
▼マウスやペットボトル(500ml)並べた様子。14センチ角の筐体サイズは場所を取りません。
▼高さも一般的なマウス程度しかありません。
▼本体サイズは約600gで、実際に手に持ってみると非常に軽いです。
▼裏面の四隅にはゴム製の滑り止めが施されているほか、マウント取付用の穴が設けられています。
▼厚みはたったの4.8cm。カバンなどに入れて持ち運んでも支障にならないでしょう。
インターフェース構成
続いて本体インターフェースについて紹介していきます。
▼本体正面には、画像左から『イヤホンジャック』『電源ボタン』『USB Type-Cポート』が搭載。
▼両側面には吸排気用の格子穴が空いています。
▼本体背面。画像左から『電源(DC)ポート』『ディスプレイポート(DP)』『HDMIポート』『USB2.0』×1『USB3.0』×3『イーサネット(LAN)ポート』が搭載。
このように、限られた筐体サイズに必要最低限のポート類がすべて詰め込まれたインターフェースとなっています。
ディスプレイポートとHDMIポートを併用することで、デュアルディスプレイ(2画面同時)出力が可能です。
ただ個人的には、正面にあと1つか2つくらいUSB3.0ポートが欲しかったところですね。
実際に使用した感想
それでは、『NiPoGi ミニPC』を実際に使用した感想を紹介していきます!
▼今回のレビューではウルトラワイドモニター(3440×1440)に接続して使用しました。
▼実際に使用した様子。主要USBポートが背面に集約されているため、スタイリッシュに使いたい方は、Bluetooth対応マウス&キーボードを利用すると良いでしょう。
▼デバイスの仕様。今回は 8GB RAM+128GB SSDモデル を提供していただきました。
▼128GBストレージモデルでは、118GB分が利用可能領域として割り振られています。
なお、本製品は Radeon Vega 3グラフィックス を搭載していますが、AMDドライバがプリインストールされていないため、以下のサイトから自身でインストールすることをオススメします。
▼グラフィックス仕様
ほとんどの作業を快適にこなせる
最初に、一般的なPC用途として考えられるウェブブラウジング(Webサイト閲覧)や、動画視聴時のパフォーマンスを確認してみました。
ウェブブラウジングに関しては、画像多めのサイトからスクリプトが多用されたサイトまで、いずれもスムーズに読み込むことが可能でした。
▼ウルトラワイドモニター(3440×1440)に出力した場合でも、スクロール時にも画面がカクついたり、遅延の発生などはほとんどありません。
そしてYouTuberなどの動画サイトにて動画を再生した場合でも、高画質映像を問題なく視聴することが出来ました。
▼ただし再生時の快適さは通信速度に依ります。
▼動画を再生しつつ他ウィンドウを開いても、スムーズに作業できました。
また、Microsoft Officeなどの作業用ソフトウェアを使用して作業を行ってみました。
この場合においても、各処理や描画がスムーズに行われ、ストレスを感じることなく作業を行うことが出来ました。
このように、根本的なスペック自体が優れているため、一般的なPC用途に関しては何の問題も無く動作することが確認できました。
リモートワーク用や、オンライン授業用のメインPCとしても、オススメできる性能となっています。
軽めのPCゲームならプレイ可能
本製品のゲーミング性能についても確認してみました。
ファイナルファンタジー14(FF14)
まずは『FF14ベンチマークテスト』を実行してみます。
テスト条件
- 1920×1080
- 標準品質(デスクトップPC)
- ウィンドウモード
- DirectX 11
上記テスト条件の設定でベンチマークテストを実施した結果、スコアは1883点、評価は "設定変更が必要" でした。
さすがに基本性能が優れているとはいえ、FF14クラスのPCゲームをプレイするのはキツいようです。
ミニPC最新モデル FF14ベンチマークスコア比較表
当サイトで今まで紹介したミニPCの最新モデルについて、FF14ベンチマークテストを実行した際のスコアを一覧で紹介しています。
ミニPCのゲーミング性能に興味のある方は、是非参考にしてみてください!
※いずれもレビュー時点で配布されていたベンチマークテストツールによる、1920×1080ウィンドウモードでの実測値です。
モデル名 | スコア | |
標準品質 | 高品質 | |
MINISFORUM TL50 | 6719 | 4002 |
Beelink GTR5 | 6161 | 3805 |
MINISFORUM EliteMini HX90 | 5144 | 3053 |
Beelink SER4 | 4962 | 3190 |
Minisforum EliteMini HM90 | 4680 | 2980 |
GMK NucBox2 | 3640 | - |
Beelink SEI 8 | 3282 | 1738 |
Beelink SER3 | 2201 | 1381 |
NiPoGi Radeon Vega 3 | 1883 | - |
Beelink U59 | 1190 | - |
ACEPC Mini PC AK2 | 1184 | - |
Beelink MINI S | 1137 | - |
CHUWI LarkBox | 1052 | - |
なお、スコア値の目安は以下の通りです。
引用元:ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマークとは
マインクラフト(Java版)
続いて『マインクラフト(Java版)』をプレイしてみます。
まず軽量化MODなどを導入せずワールドに入ってみます。
▼描画距離などは "普通" に設定。
デフォルト状態のマイクラでは、常時10~20fpsほどしか出せず、カクついてまともなゲームプレイは困難でした。
続いて、軽量化MOD(Optifine)を導入後にプレイしてみます。
軽量化MODを導入した場合、30~40fps以上は確保することができ、比較的スムーズにマイクラを遊ぶことができるようになりました。
以上のように、重めのPCゲームを遊ぶことには適していませんが、マイクラ(軽量化MOD導入状態)など、軽めのタイトルであれば画質設定を妥協することで、ある程度スムーズに遊べるようになります。
ゲーミング用端末としてはオススメできませんが、ちょっとした息抜きに軽めのゲームを楽しむことは可能でしょう。
動作音(排熱音)は静か
本製品は、発生する熱を内蔵ファンによって外部へ逃がします。
高負荷時にはファンが高速回転してPC動作音がフォーンと大きくなりますが、それでも耳を近づけない気にならないほどの動作音でした。
レビュー時には重めのPCゲームをプレイするなどして、本製品を3~4時間ほど連続使用して、本体に負荷を与えてみました。
▼数時間連続使用しても、ほんのり温かみを感じる程度で、筐体自体はそこまで熱を持ちませんでした。
優れた静音性・排熱効率を実現できています。
安心して長時間利用できるミニPCとなっています!
実用性の高い小型デスクトップPC
- 性能:(☆4)
- デザイン:(☆4.5)
- 扱いやすさ:(☆5)
- 価格(コスパ):(☆4)
- 総合評価:(☆4.5)
今回紹介した『NiPoGi ミニPC』(Radeon Vega 3搭載モデル)について、特徴をまとめると以下の通りです。
良かった点
- コンパクトかつ軽量で持ち運びにも適したサイズ
- 比較的リーズナブルな価格
- スタイリッシュなデザイン
- 大抵の作業をこなせる実用的な性能
- 優れた静音性と廃熱性能
悪かった点
- ゲーミング用途には向かない
- 正面にもUSB-Aポートが欲しかった
以上のように、ウェブサイト閲覧・動画視聴・軽作業など、幅広い用途に適した実用的な性能を擁するミニデスクトップPCとなっています。
この性能と充実したインターフェース構成にもかかわらず、本体サイズおよび重量は実にコンパクトかつ軽量なため、ディスプレイ裏に取付けるも良し、外出先に持参するも良しの、汎用性に優れたモデルと言えます。
また静音性や廃熱性能も優れており、長時間の連続使用時でも顕著なパフォーマンスへの影響は見られませんでした。
自宅で作業用PCの購入を検討している方は、ぜひこのような小型デスクトップPCの購入を検討してみてはいかがでしょうか!
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