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ガジェットレビュー

『MINISFORUM EliteMini HX90』レビュー!Ryzen 9 5900HX搭載の高性能ミニPC

2021年12月10日  

最近では自宅で仕事(テレワーク)やオンライン授業を行うために、デスクトップPCの購入を検討する方々が増えてきましたね!

デスクトップPCはノートPCやタブレット端末と比べて、安定して高いパフォーマンスを発揮する一方で、大きくて自宅のスペースを取ってしまうというデメリットもあります。

出来るだけコンパクトなサイズで高性能なデスクトップが欲しい...

そのような方に今回オススメするのが、手のひらサイズにもかかわらず大型PCに負けず劣らずの性能を発揮する小型デスクトップPCMINISFORUM EliteMini HX90です!

▼高性能なミニデスクトップPC

ブランド MINISFORUM
型名 EliteMini HX90
OS Windows 10 Pro
CPU AMD Ryzen 9 5900HXプロセッサー(8C/16T)
グラフィックス Radeon Graphics(グラフィックス周波数2100 MHz)
RAM(メモリ) 16GB(最大64GBまで対応)
ストレージ 256GB/512GB
拡張ベイ 2.5インチシャドー×2
対応通信規格 Wi-Fi, Bluetooth5.1
本体サイズ ‎19.5 x 18.8 x 6.03 cm
本体重量 約1.2 Kg

今回紹介する『MINISFORUM EliteMini HX90』は、CPUに "AMD Ryzen 9 5900HXプロセッサー" を、RAM(メモリ)には16GBを搭載した、小型デスクトップPCとは思えないほど充実したスペック構成のモデルです。4K画質出力にも対応。

SSDストレージは256GB/512GBの2種類のモデルが用意。

▼8コアと16スレッドを提供、TDPが45Wまで、4Mの2次キャッシュ、16MBの3次キャッシュを備えています。標準クロック速度は3.3GHz、ターボブーストの時最大4.6GHzに達しており、大抵の作業を快適にこなすことのできる性能を擁しています。

そして高性能なAMD Radeon™ Graphicsにより、オンボード小型PCであるにもかかわらず、大抵のPCゲームを快適に遊ぶことが可能となっています。

▼PCゲームのfpsテスト結果(一例)

 

▼筐体を分解することで、メモリやストレージ容量の増設も簡単に行うことが出来ます。

筐体には炭素繊維複合材料を採用しており、軽量かつ高い耐衝撃性を併せ持っています。また熱伝導性にも優れており、熱が内部にこもらず冷却の面でも優秀です。

筐体側面には充実したインターフェースが用意。通常タイプのデスクトップと同等の構成であり、外部デバイスを多数台同時に接続することが可能となっています。

▼計4つの出力ポート(HDMI×2, DP×2)を利用することで、4画面同時出力にも対応。

▼パッケージ内容も充実しており、購入後すぐに本格的な利用を開始できます。

そして本製品は横置きだけでなく、スタンドを利用することで縦置きも可能。また付属の金具を用いてモニター裏へ取付けることで、省スペース化を実現することが出来ます。

▼3種類の設置方法に対応。

このように、軽量かつコンパクト・頑丈・高性能の3点を満たしたミニデスクトップPCとなっています。価格は10万円前後のモデルから用意。

今回、提携先より本製品を提供していただいたので、実際に使用した感想を元に、良かった点・悪かった点などを分かりやすく紹介していきます!

製品本体および付属品

製品本体および付属品について紹介していきます。

▼外箱の様子。

▼内容物をすべて取り出した様子

内容物一覧

  • Elitemini HX90 Mini PC本体
  • HDMIケーブル(60cm)
  • 電源アダプター
  • 日本語取扱説明書
  • VESAマウント
  • 縦置きスタンド 4x 滑り止めゴム
  • VESAマウント用ネジ
  • 2.5"HDD用SATAケーブル(ネジ付き)×2

▼説明書は日本語にも対応しています。

▼電源アダプタ。結構大きいです。

▼PC本体と並べた様子。せっかくPC自体をコンパクトなサイズに収めているにもかかわらず、電源アダプタが大きいのは本末転倒ではないでしょうか...。

▼モニター裏へ取り付けるためのマウントとネジ類が付属。

▼HDD用SATAケーブルが付属していました。

▼そしてPC本体を縦置きするためのスタンドも付属。

▼裏面はゴム製の滑り止めが施されています。

このように、パッケージ内容自体も充実しています。

PC本体の外観

▼PC本体の外観。見た目はシンプルです。

▼炭素繊維複合材料が採用されており、シッカリとした頑丈さとは裏腹に、本体重量はたったの1.2キログラムほど。実際に手に持ってみるとあまりの軽さに驚かされます。

▼厚みは6センチほど。カバンなどに入れても支障なく持ち運べるコンパクトさです。

▼本体裏面にはビス穴が空いており、付属のマウント類を用いることで、モニター裏に取り付けることが可能。

また上述したスタンドを利用することで、縦置きが可能となります。

▼シッカリとした安定性があり、ちょっとやそっとの衝撃では倒れません。

▼垂直向きに設置することで、デスク上のスペースを節約できます!

インターフェース構成

続いて、筐体のインターフェース構成について紹介していきます。

▼筐体前面の様子。画像左から『USB 3.0ポート』『オーディオジャック』『マイクジャック』『USB Type-Cポート』『電源ボタン』が用意。

▼筐体側面は、廃熱用の穴があいています。

▼筐体背面の様子。画像左から『盗難防止ロック穴』『電源ポート』『ディスプレイポート(DP)』×2、『HDMIポート』×2、『オーディオジャック』『マイクジャック』『LANポート』『USB3.0ポート』×4 が用意。

このように、非常に充実したインターフェース構成となっています。

特に映像出力ポートが計4つ(DP×2, HDMI×2)も用意されている点と、USBポートが計6つ(USB3.0×5, Type-C×1)が用意されている点は、とても実用性が高いですね!

限られた筐体サイズに、必要なインターフェースをすべて詰め込んだデザインです。

実際に使用した感想

それでは、『MINISFORUM EliteMini HX90』を実際に使用した感想を紹介していきます!

▼HDMIケーブル、電源ケーブル、マウス、キーボード等一式を接続するとこのような感じになります。

裏面から伸びるケーブルが目立つのがイヤな方は、モニター裏への取り付けをオススメします。

そしてやっぱり電源アダプタがデカいです。

▼高パフォーマンスを発揮するためには仕方が無いとは思いますが、持ち運びや省スペース化を前提としたミニPCなので、アダプタサイズをもっと抑えてほしかったところですね

▼デバイスの仕様。

▼今回のレビューでは256GBモデルを提供して頂きました。ストレージはシステム領域を除いた237GB分が利用可能。

▼レビュー時には4K解像度出力で使用してみました。

ほとんどの作業を快適にこなせる

最初に、一般的なPC用途として考えられるウェブブラウジング(Webサイト閲覧)や、動画視聴時のパフォーマンスを確認してみました。

ウェブブラウジングに関しては、画像多めのサイトからスクリプトが多用されたサイトまで、いずれもスムーズに読み込むことが可能でした。

▼4K解像度で閲覧した際にも、スクロール時にも画面がカクついたり、遅延の発生などは一切ありませんでした。

そしてYouTuberなどの動画サイトにて4K動画を再生した場合でも、美しい映像を問題なく視聴することが出来ました。

▼4K動画を再生しても、映像がカクつくいたり遅延することは一切ありませんでした。

そのほか、エクセルやパワーポイントなどのOfficeソフトをインストールして、重めのファイルデータを用いた作業を行ってみました。

その場合においても、各処理や描画がスムーズに行われ、ストレスを感じることなく作業を終えることが出来ました。

このように、根本的なスペック自体が優れているため、一般的なPC用途に関しては何の問題も無く動作することが確認できました。

リモートワーク用や、オンライン授業用などにPCの購入を検討している方にも、問題なくオススメできる性能となっています。

PCゲームも快適にプレイ可能

本製品のゲーミング性能についても確認してみました。

ファイナルファンタジー14(FF14)

まず、人気MMORPGである『ファイナルファンタジー14(FF14)』のベンチマークテストを実施。

テスト条件①

  • 高品質(デスクトップPC)
  • 1920×1080
  • ウィンドウモード
  • DirectX 11

テスト条件①の設定でベンチマークテストを実施した結果、スコアは3053点、評価は "設定変更を推奨" でした。

さすがに基本性能が優れているとはいえ、フルHD解像度で高品質モードのFF14をプレイするのはややキツいようです。

続いて、以下の条件に変更して再実施。

テスト条件②

  • 標準品質(デスクトップPC)
  • 1920×1080
  • ウィンドウモード
  • DirectX 11

テスト条件②の設定でベンチマークテストを実施した結果、スコアは5144点、評価は "普通" でした。グラフィックではなくゲームプレイを重視するのであれば、問題なくゲームを楽しめるスコアです。

標準品質に設定すれば、FF14のような大規模MMORPGでも、フルHD解像度である程度快適に遊べることが分かりました。

オンボードグラフィックスの小型PCにもかかわらずこれだけのスコアを記録できたのは、中々スゴイのではないでしょうか!

ミニPC最新モデル FF14ベンチマークスコア比較表

当サイトで今まで紹介したミニPCの最新モデルについて、FF14ベンチマークテストを実行した際のスコアを一覧で紹介しています。

ミニPCのゲーミング性能に興味のある方は、是非参考にしてみてください!

※いずれもレビュー時点で配布されていたベンチマークテストツールによる、1920×1080ウィンドウモードでの実測値です。

モデル名 スコア
標準品質 高品質
MINISFORUM TL50 6719 4002
Beelink GTR5 6161 3805
MINISFORUM EliteMini HX90 5144 3053
Beelink SER4 4962 3190
Minisforum EliteMini HM90 4680 2980
GMK NucBox2 3640 -
Beelink SEI 8 3282 1738
Beelink SER3 2201 1381
NiPoGi Radeon Vega 3 1883 -
Beelink U59 1190 -
ACEPC Mini PC AK2 1184 -
Beelink MINI S 1137 -
CHUWI LarkBox 1052 -

なお、スコア値の目安は以下の通りです。

引用元:ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマークとは

マインクラフト(Java版)

続いて『マインクラフト(Java版)』をプレイ。

プレイ時環境

  • バージョン:ver1.18
  • ウィンドウサイズ:1920×1080
  • 軽量化MOD:なし
  • グラフィック設定:デフォルト(標準)
  • 描画距離:普通

上記の設定環境でマイクラをプレイしてみましたが、非常にスムーズな動作を実現できていました。

▼チャンクも素早く読み込まれ、移動時にフレームレート低下を感じることもほとんどありません。

▼バニラ状態であれば、フレームレートは180~200fpsほどで安定します。

▼処理の重くなりがちなバイオームを読み込む場合でも、100fps以下に下がることはありませんでした。

軽量化MOD等を導入しない状態でこれほどの高フレームレートを実現できているので、Optifineを入れた状態であれば、影MODなどの重いコンテンツを導入した場合でも十分にプレイ可能だと思います。

フレンドと一緒に、MODを導入した大規模サーバーで遊ぶ場合などでもスムーズなゲームプレイを楽しむことが出来るでしょう!

以上の通り、FF14やマイクラまで、人気PCゲームを快適に遊べることが確認できました。作業の合間にゲームで息抜きしたい場合にもうってつけの小型PCですね!

動作音(排熱音)が非常に静か

本製品は、内蔵ファンによって発生する熱を外部へ逃がします。

高負荷時にはファンが高速回転してPC動作音が大きくなりますが、それでも耳を近づけないと聞こえないほど、非常に優れた静音性を発揮しています。

レビュー時には重めのPCゲームをプレイするなどして、本製品を4時間ほど連続使用して、本体に負荷を与えてみました。

それでも、ファンの音は気になるほど大きくならず、本体もそこまで熱を持ちませんでした。

▼数時間連続使用しても、そこまで熱を持たない。

このように、かなり優れた静音性・排熱効率を実現できています。

不特定多数のいる外出先や、静かなオフィスなどで使用する場合にも、動作音はほとんど気にならないと思います!

仕事からゲームまで、幅広い用途で高いパフォーマンスを発揮

【個人的な評価】

  • 性能:(☆4.5)
  • デザイン:(☆5)
  • 扱いやすさ:(☆5)
  • 価格(コスパ):(☆4.5)
  • 総合評価:(☆4.5)

今回紹介した『MINISFORUM EliteMini HX90』について、特長をまとめると以下の通りです。

良かった点

  • コンパクトかつ軽量な筐体
  • 横置き・縦置き・モニター裏取付けが可能
  • 充実したインターフェース構成
  • 大抵の作業を快適にこなすことのできる性能
  • PCゲームもある程度快適にプレイ可能
  • 動作音が非常に静か

悪かった点

  • 電源アダプタが大きい
  • 価格がやや高め

このように、仕事作業・ウェブサイト閲覧・動画視聴・ゲーミングなど、幅広い用途に適した実用的な性能を擁するミニデスクトップPCとなっています。

4K解像度で利用した場合でも、非常にスムーズな動作を実現しています。

これだけの性能と充実したインターフェース構成にもかかわらず、本体サイズおよび重量は実にコンパクトに収まっており、ディスプレイ裏に取付けるも良し、外出先に持参するも良しの、汎用性に優れたモデルと言えます。

また静音性が素晴らしく、長時間使用した場合でも動作音がほとんど気にならないため、作業に集中したい方にもオススメです。

自宅で作業用PCの購入を検討している方は、ぜひこの小型デスクトップPCの購入を検討してみてはいかがでしょうか!

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ふかふか

SNSフォロワー13万人以上、ウェブコンテンツクリエイターとして活動しています!国内・海外の多数の企業と提携し、年間250以上のガジェットレビューを行っています。見やすく・分かりやすくがモットー!

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