始めて自分のホームページもしくはブログを開設した人が、記事を書き始めるよりも先にまずやっておくべきことについて、自身の経験を元に、初心者の方にも分かりやすいようにまとめました!
本記事で紹介する作業を一通り行うことで、サイト立ち上げ時の最低限の準備は整います。
基本的には以下で紹介する手順を順番に行っていただければ良いのですが、一部のブログサービスを利用している方は、ブログが自動的に行ってくれる作業もあります。その場合は飛ばして、次の作業手順へすすんでください。
1 サイトを検索エンジンに登録する
サイトを立ち上げたばかりの時点では、そのサイトはGoogleやYahoo!などの検索に登録されていません。つまり、検索してもあなたのサイトが検索結果に現れないのです!これでは意味がないですよね。
以下のリンクにアクセスし、各検索エンジンにサイト登録のリクエストを送ってください。
- Google サイト登録
- Yahoo! サイト登録
(※Yahoo!の検索結果はGoogleと連動しているため、Googleに登録すればYahoo!も登録されます) - Bing サイト登録
▼各登録ページのボックスに『https://~』から始まるURLを入力し、チェックボックスにチェックを入れ、リクエストを送信してください(Bingの場合は画像の文字を入力後、送信)。
リクエストが送信されたという文字が出たら、検索エンジンへの登録申請は完了です!数時間ほどで検索結果に反映されるようになります。
2 『Google Search Console』への登録
『Google Search Console』とは、Googleが無料で提供している"高機能サイト管理ツール"です。
新しくサイトを作った場合は、必ずGoogle Search Consoleに登録してください。登録している場合とそうでない場合では、検索順位が大幅に変わってきます。
2.1 登録方法
『Google Search Console』にアクセスし、Googleアカウントでログインします。
そしてボックスに『https://~』から始まるサイトのURLを入力し、『プロパティを追加』ボタンをクリックしてください。
するとサイトの所有権を確認する画面が出現します。
『このHTML確認ファイル』というリンクからHTMLファイルをダウンロードし、サーバー上のindex.html(もしくはindex.php)と同じ場所にアップロードしてください。
アップロード後、チェックボックスにチェックを入れ『確認』ボタンをクリックします。
『所有権が認証された』と表示されると、Search Consoleへの登録は完了です。
※重要 以上の作業を2回行い、『wwwあり』のURLと『wwwなし』のURLを2つとも、Search Consoleに登録してください。
▼例:
3 『www』あり・なしの統一
あなたのサイトは、ドメインの先頭に『www』を付けてもアクセスできてしまいますか?試しにドメインの先頭に『www』を付けてアクセスしてみてください。
例:
- https://sample.com/(wwwなし)
- https://www.sample.com/(wwwあり)
ドメインを取得したばかりの頃だと、サイトのURLには『wwwなし』のURLと『wwwあり』のURLが存在します。しかしこれはあまりよろしくない状態です。
なぜかというと、Googleなどの検索エンジンは、『wwwなし』と『wwwあり』のページを、別のサイトとして認識してしまいます。すると互いに互いのコピーサイトだと誤って認識され、検索順位などにマイナスにはたらく可能性があるのです。
そこで2つのURLを、『wwwあり』もしくは『wwwなし』に統一(正規化)する必要があります。
3.1 『www』あり・なし どちらに統一すべきか
基本的にwwwあり・なしのどちらに統一しても良いです。
しかし例えば、店舗を経営する人がチラシなどにサイトのURLを載せる場合、wwwがあった方が、見た人がURLだと気付きやすいので、事業主の方々は『wwwあり』に統一する人が多いようです。
ちなみに私は、wwwが無い方がスッキリしていて好きなので『wwwなし』に統一しています。
3.2 『.htaccess』ファイルの作成
URLを統一するためには、『.htaccess』と呼ばれる設定ファイルを作成する必要があります。
まず、右クリック⇒新規作成から『新しいテキストドキュメント』を作成しておいてください。
次に、『htaccessEditor』にアクセスします。
そして左の欄から『WWWあり・なしに統一』を選択し、ボックスに、統一したい方のドメイン(wwwあり・なし)を入力してください。すると下のウィンドウ内にコードが出現するので、『RewriteEngine on~』から先(画像赤枠)の部分をコピーして、先ほど作成した新規テキストに張り付けてください。
▼『wwwなし』に統一したい場合の例
▼『wwwあり』に統一したい場合の例
コードを張り付けた後、テキストのメニューバーの『ファイル』→『名前を付けて保存』を選択します。
ここで、ファイル名を『.htaccess』、ファイルの種類は『すべてのファイル』を選択し保存してください(画像参照)。
.htaccessの作成に成功すると、以下の様な真っ白なアイコンが生成されます。
この『.htaccess』ファイルを、サーバー上のindex.html(もしくはindex.php)と同じ場所にアップロードしてください。
アップロードが完了した時点で、既にサイトのURLがどちらかに統一されているはずです。ためしに統一していない方のURLを入力してみてください。URLが自動的に統一した方に変更されると思います。(もし依然として"統一していない方"のURLが表示されてしまう場合は、ページを更新してから再度試してみてください)
3.3 Search Console設定の変更
最後に、手順2で登録した『Google Search Console』に対し、どちらのURLに統一したのかを知らせる必要があります。
『Google Search Console』にアクセスすると、登録した自分のサイト(wwwあり・なしの2つ)が表示されていると思います。
ここでどちらか一方をクリックし、画面右にある歯車アイコンから『サイトの設定』をクリックします。
そして『使用するドメイン』にて、統一した方のドメインに黒丸●を入れ、『保存』をクリックしてください。
▼『wwwなし』に統一した場合
片方が完了したら、もう片方(wwwあり or なし)の方のプロパティにアクセスし、『サイトの設定』から同様の作業を行ってください。
以上でwwwあり・なしの統一作業は完了です!
4 『index.html』なしに統一
サイトを自作した人の中には、サイトのトップページにアクセスすると以下の様に、URLの末尾に『index.html(もしくはindex.php)』と表示されてしまっている方がいると思います。
例:
-
- https://www.sample.com
- https://www.sample.com/index.html
もしくは
- https://www.sample.com
- https://www.sample.com/index.php
この場合も『wwwあり・なし』と同様に、『index.htmlあり・なし』のURLが存在すると、検索エンジンは別々のページだと思い、重複コンテンツと誤認識してしまいます。
なので、手順3の時と同様に、.htaccessファイルを編集して『index.html(index.php)なし』のURLに統一する必要があります。
※1 『www』とは異なり『index.html』を表示させることに特に利点は無いので、『なし』に統一することをおすすめします。
※2 ブログサービスやWordpressを利用している場合は、始めから『なし』に統一されているので、この手順を飛ばしてOKです。
4.1 『.htaccess』への記述
メモ帳やテキストエディタで.htaccessファイルを開いてください(もし.htaccessが無い場合は、手順3.2を参考に作成してください)。
.htaccessを開いたら、一番下の行に一行分スペースを空け、以下のコードを貼り付けてください。
RewriteEngine on | |
RewriteCond %{THE_REQUEST} ^.*/index.html | |
RewriteRule ^(.*)index.html$ http://www.example.jp/$1 [R=301,L] |
※ここで、https://www.example.jpの部分は自分のサイトのURLに変更してください。(なお、トップページがphpの方は、『index.html』の部分を『index.php』に変更してください)
▼手順3で紹介した『wwwあり・なし』統一用コードに続けて書く場合の例:
記述が完了したら.htaccessを上書き保存し、サーバー上のindex.html(もしくはindex.php)と同じ場所にアップロードしてください。
これでトップページのURLにindex.htmlが表示されなくなっているはずです!
5 サイトマップの送信
Googleなどの検索結果に、自分のサイトのページを反映してもらうことを『インデックス』と言います。
検索エンジンへのインデックスがスムーズに行われれば、サイトに記事を投稿した際、検索結果に素早く反映されるようになります。そこで役立つのが『サイトマップ(sitemap.xml)』です!
サイトマップとは、"自分のサイトにどんなページがあるのかを一覧で示したファイル" のことです。このサイトマップをSearch Consoleから送信することで、検索エンジンに自分のサイトの更新内容を伝えることができます。
5.1 『sitemap.xml』の生成
※ブログサービスやWordpressのサイトマップ系プラグインを使用している方は、『sitemap.xml』が自動生成されるため、この手順を飛ばし手順5.2に進んでください。
上記のサイトにアクセスし、自身のサイトのドメインを入力してください。
▼この時、『更新頻度』は自身のサイトの更新頻度に合わせて選択してください。
各項目の設定が完了したら、『サイトマップ作成』をクリックし、生成された『sitemap.xml』をダウンロードします。
そしてダウンロードした『sitemap.xml』を、サーバー上のindex.html(もしくはindex.php)と同じ場所にアップロードしてください。
5.2 Search Consoleへの送信
再び『Google Search Console』にアクセスします。
ここで自分のサイトのプロパティを選択し、左欄の『クロール』から『サイトマップ』を選択します。
そして画面右上の『サイトマップの追加/テスト』をクリックし、『sitemap.xml』と入力して『送信』をクリックします。
『アイテムを送信しました』と表示されるので、『ページを更新する』をクリックしてください。
すると以下の様に、画面上に青い棒グラフが出現すると思います。
(画像引用:AdminWeb)
青い棒グラフは、インデックスを申請したページの数を表しています。この時点ではまだ検索エンジンにインデックスされていませんが、送信してから時間が経つと、以下のような赤い棒グラフが出現します。
(画像引用:AdminWeb)
赤い棒グラフは検索エンジンにインデックス(登録)されたページの数を表しています。インデックスされたページは検索結果に表示されるようになります。
このように、自身のサイトに新しくページを追加した際は、サイトマップ(sitemap.xml)の生成 → Search Consoleから送信 の作業を行うことで、素早く検索結果に反映させることができるのです。記事を投稿した時などは、なるべくサイトマップを送信するようにしましょう!
6 必要最低限の作業は以上で完了!
サイトを新しく立ち上げた際に行うべき作業は以上です。お疲れさまでした!あとはどんどんコンテンツを追加していき、サイト訪問者を増やしていきましょう!
また、サイトの訪問者数やページビューなどを確認することができる『Google Analytics』にサイトを登録することをおすすめします。
もし以上の手順でご不明な点のある方は、遠慮なくご質問ください。
※以上の手順が面倒だと感じた事業者の方々には、店舗サイトの作成・管理が非常に簡単な『ホームページ作成サービス「グーペ」 』もおすすめです!