数多くのPC関連商品を手掛けるメーカー「GEEKOM」(台湾)は、2023年の同ブランドの最新小型PCとして『GEEKOM Mini IT11』を発売しました。
記事執筆時点で公式販売サイトからの購入が可能であり、以下の3種類のモデルが用意されています。
- Core i5-1155G7 CPU / 16GB RAM / 512GB SSD:$429.00(約58,000円)
- Core i7-11390H CPU / 16GB RAM / 512GB SSD:$499.00(約67,700円)
- Core i7-11390H CPU / 32GB RAM / 512GB SSD:$649.00(約88,000円)
今回、提携先より本製品の「Core i7-11390H CPU / 16GB RAM / 512GB SSD」モデルを提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思います!
▼手のひらサイズの小型PC
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- 使用期限:2023年5月24日(水)~ 6月24日(土)
ブランド | GEEKOM |
型名 | Mini IT11 |
OS | Windows 11 Pro (64bit) |
CPU | Intel Core i7-11390H |
RAM | 16GB / 32GB DDR4 ※64GBまでの拡張に対応 |
ストレージ | 512GB SSD(2280 M.2 PCle)※2TBまでの拡張に対応 |
対応通信規格 | Dual-Band Wi-Fi6(2.4G+5G) Bluetooth 5.2 有線LAN |
グラフィック | Intel® Iris® Xe |
インターフェース | ・USB 3.2 Gen 2 ポート ×3 ・USB4 ポート ×2 ・SDカードリーダー ・3.5 mmオーディオジャック ・イーサーネット ポート ・HDMI 2.0 ポート ・Miniディスプレイポート ・DC電源 |
本体サイズ | 117 x 112 x 45.6 mm |
本体重量 | 約564.9 g |
今回紹介する『GEEKOM Mini IT11』は、最新のWindows 11 Pro(64bit)を搭載したミニデスクトップPCです。
CPUには "Core i5-1155G7" もしくは "Core i7-11390H"、RAMは16GB / 32GB DDR4を搭載しており、大抵の作業を快適にこなせるだけのスペック構成となっています。
ストレージには512GB SSDを採用。大量のデータを保存できるほか、本体起動からデータ転送まで高速で行うことが可能です。拡張性にも優れており、SSDは最大2TBまで拡張できます。
通信規格は有線LANに加え、デュアルバンドWi-FiとBluetooth5.2に対応。
そして117 x 112 x 45.6 mm、約564.9gのコンパクトかつ軽量な筐体には充実のインターフェースが用意。USB 3.2 Gen 2 ポートおよびUSB4ポートが搭載されており、高速データ伝送に対応しています。
【搭載インターフェース】
- USB 3.2 Gen 2 ポート ×3
- USB4 ポート ×2
- SDカードリーダー
- 3.5 mmオーディオジャック
- イーサーネット ポート
- HDMI 2.0 ポート
- Miniディスプレイポート
- DC電源
その他、効率的な熱循環機構により、長時間の使用時にも内部に熱がこもりづらく、パフォーマンス低下を抑えることが可能となっています。
手のひらサイズのコンパクトな筐体サイズに対して、実用的なスペック構成を実現したミニデスクトップPCとなっています。
製品本体および付属品
製品本体および付属品について紹介していきます。
▼製品外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子。
内容物一覧
- ミニPC本体
- 電源アダプタ
- 電源ケーブル
- 説明書
- Thank youカード
- HDMIケーブル
- モニター裏取付け用ブラケット&ネジ
▼ユーザーマニュアルは一部日本語に対応しています。全体的に図付きで分かりやすいです。
▼VESAマウントブラケットと専用ビスが付属。モニター裏などへ取り付けて省スペース化を実現出来ます。
▼コンセントプラグは3ピン形式のため、一般的な日本家庭での使用時には2ピン変換アダプタが必要となるでしょう。
PC本体の外観
▼PC本体の外観。グレーを基調としたスタイリッシュなデザイン。
▼手触りはサラサラしており、汚れなどが付着しづらく、そこそこの高級感もある見た目です。
▼117 x 112 x 45.6 mm、約564.9 gの軽量かつコンパクトな筐体サイズで持ち運びにも適しています。
▼厚みは4.5cmほどのため、カバンなどに入れても支障なく持ち運べるでしょう。
▼底面の様子。VESAマウントブラケット取り付け用の穴が空いています。
底面のカバーをドライバーで取り外すと、SSD&RAM拡張用のスペースが現れます。
▼最大2TBまでのSSDストレージ拡張が可能。
RAMは最大64GBまで換装可能となっています。
インターフェース構成
続いて本体インターフェースについて紹介していきます。
▼筐体正面には、画像左からUSB4ポート、USB 3.2 Gen 2ポート、3.5mmオーディオジャック、電源ボタンが搭載。
▼左側面にはSDカードリーダーが用意。
▼右側面には盗難防止用ロック穴が用意。
▼背面には、画像左からDC電源ポート、Miniディスプレイポート、LANポート、USB 3.2 Gen 2ポート×2、USB4ポート、HDMIポートが用意。
以上の通り、限られたスペースに充実のポート類が集約されたインターフェース構成となっています。作業用PCとしても十分に実用性の高い構成と言えます。
USB4ポートとUSB 3.2 Gen 2ポートが複数用意されているおかげで、複数のデバイスに対して高速伝送を行うことができます。
実際に使用した感想
それでは、『GEEKOM Mini IT11』を実際に使用した感想を紹介していきます!
▼ウルトラワイドモニター(3440×1440)に接続。
▼HDR描画にも対応。
▼実際に接続した様子。スタイリッシュに利用したい方は、Bluetooth対応マウス&キーボードを接続すると良いでしょう。
▼マウスと並べると、筐体のコンパクトさが際立ちます。
▼デバイスの仕様。
▼476GB分が利用可能領域として割り振られています。
▼CrystalDiskMarkでのテスト結果。
とにかくコンパクトで場所を取らない
本記事で繰り返し述べている通り、本製品はとにかくコンパクトで場所を取りません。
▼省スペース化にはうってつけ!スッキリとした作業環境を実現したい方にもオススメです。
場所を取らないため、好きな場所へ設置することが出来ます。
▼リビングのテレビに接続した様子。
▼見た目もスタイリッシュなため、コードさえうまく隠すことができれば、室内のインテリア性を損なわない点もGOODですね。
大抵の作業を快適にこなせる性能
最初に、一般的なPC用途として考えられるウェブブラウジング(Webサイト閲覧)や、動画視聴時のパフォーマンスを確認してみました。
ウェブブラウジングに関しては、画像多めのサイトからスクリプトが多用されたサイトまで、いずれもスムーズに読み込むことが可能でした。
▼ページスクロール時にも画面がカクついたり、遅延の発生などはほとんどありません。
▼画像や動画といった埋め込みファイルもスピーディに描画されます。
また、YouTuberなどの動画サイトにて動画を再生した場合でも、高画質映像を問題なく視聴することが出来ました。
▼4K動画もスムーズに視聴可能!ただし再生時の快適さは通信速度に依る部分もあります。
▼4K画質動画を再生中に固まったり、カクつくこともありませんでした。
▼4Kディスプレイ接続時でも、4K・60fpsでスムーズな動作が可能でした。
また、Microsoft Officeなどの作業用ソフトウェアを使用して、様々な作業を行ってみました。
この場合においても、計算処理や描画処理、ファイル出力などがスムーズに行われ、ストレスを感じることなく作業を行うことが出来ました。
▼複数ウィンドウを同時表示した場合でも、快適に作業をこなすことが可能です。
このように、根本的なスペック自体がそこそこ優れているため、一般的なPC用途に関しては何の問題も無く動作することが確認できました。16GB/32GB RAMのおかげで、いくつかの作業を並行して行った場合も、いたってスムーズに動作します。
リモートワーク用や、オンライン授業用のメインPCとしても、オススメできる性能となっています。
ゲーミングもある程度快適に楽しめる
本製品のゲーミング性能についても確認してみました。
『FF14ベンチマークテスト』を実行してみます。
テスト条件①
- 1920×1080
- 高品質(デスクトップPC)
- ウィンドウモード
- DirectX 11
上記①の条件でベンチマークテストを行った結果、スコア3224点、評価は "設定変更を推奨" でした。
ゲームプレイ自体は可能ですが、高画質設定ではスムーズなパフォーマンスは期待できないという結果です。
続いて、品質設定を落として再テストを行ってみました。
テスト条件②
- 1920×1080
- 標準品質(デスクトップPC)
- ウィンドウモード
- DirectX 11
上記②の条件でベンチマークテストを行った結果、スコア5199点、評価は "普通" でした。
画質はやや落ちるものの、普通にFF14をプレイする分にはそこそこ快適なパフォーマンスを期待できる結果となりました。
この筐体サイズでここまでのゲーミングパフォーマンスを擁する点は驚きですね!
また他にもマインクラフト(PC・Java版)もプレイしてみましたが、その場合も常時40fps~60fps以上で快適に遊ぶことが出来ました。
仕事やクリエイティブ作業、そしてゲーミングにも利用できる高性能なミニPCとなっています。
ミニPC最新モデル FF14ベンチマークスコア比較表
当サイトで今まで紹介したミニPCの最新モデルについて、FF14ベンチマークテストを実行した際のスコアを一覧で紹介しています。
ミニPCのゲーミング性能に興味のある方は、是非参考にしてみてください!
※いずれもレビュー時点で配布されていたベンチマークテストツールによる、1920×1080ウィンドウモードでの実測値です。
モデル名 | スコア | |
標準品質 | 高品質 | |
MINISFORUM TL50 | 6719 | 4002 |
Beelink GTR5 | 6161 | 3805 |
MINISFORUM EliteMini HX90 | 5144 | 3053 |
Beelink SER4 | 4962 | 3190 |
Minisforum EliteMini HM90 | 4680 | 2980 |
GMK NucBox2 | 3640 | - |
Beelink SEI 8 | 3282 | 1738 |
Beelink SER3 | 2201 | 1381 |
NiPoGi Radeon Vega 3 | 1883 | - |
Beelink U59 | 1190 | - |
ACEPC Mini PC AK2 | 1184 | - |
Beelink MINI S | 1137 | - |
CHUWI LarkBox | 1052 | - |
なお、スコア値の目安は以下の通りです。
引用元:ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマークとは
優れた廃熱性&静音性
本製品は、発生する熱を内蔵ファンによって外部へ逃がします。
高負荷時にはファンが高速回転してPC動作音がフォーンと大きくなりますが、それでも耳を近づけない気にならないほどの動作音でした。
▼耳を近づけると、かすかに排気音が聞こえてくる程度
静音性に関しては非常に優れていると言えます。
ちなみに、レビュー時には重めの処理を実行するなどして、本製品を4時間ほど連続使用して、本体に負荷を与えてみました。
それでも、ファンの音は気にならず、本体もほとんど熱を持ちませんでした。
▼数時間連続使用しても、全然熱くならない。
▼背面に手を当てると、わずかに暖かさを感じる程度。
以上の通り、優れた静音性・排熱効率を実現できていると言えます。
長時間の作業用途を前提にミニPCを探している方でも、安心して利用することができるでしょう。
実用的な性能と抜群の静音性を併せ持つミニPC
【個人的な評価】
- 性能:(☆4.5)
- デザイン:(☆4.5)
- 扱いやすさ:(☆5)
- 価格:(☆5)
- 総合評価:(☆5)
今回紹介した『GEEKOM Mini IT11』について、特徴をまとめると以下の通りです。
良かった点
- コンパクトかつ軽量で持ち運びにも適したサイズ
- 優れた拡張性
- スタイリッシュなデザイン
- 充実したインターフェース構成
- 「USB4ポート」と「USB 3.2 Gen 2ポート」を搭載
- 大抵の作業をこなせる実用的な性能
- 4K・60fpsで快適動作
- 優れた静音性と廃熱性能
悪かった点
- 付属ケーブルが3P形式(2P変換アダプタが必要)
以上のように、ウェブサイト閲覧・動画視聴・データ作業など、幅広い用途をスムーズこなすことのできる、実用的な性能を擁するミニデスクトップPC となっています。
この性能と充実したインターフェース構成にもかかわらず、本体サイズおよび重量は実にコンパクトかつ軽量なため、ディスプレイ裏に取付けるも良し、外出先に持参するも良しの、汎用性に優れたモデルと言えます。
基礎性能自体が素晴らしく、4K・60fpsでも快適に動作しました。FF14レベルのPCゲームもある程度快適に遊べるレベルのパフォーマンスとなっています。
また静音性や廃熱性能も優れており、長時間の連続使用時でもパフォーマンスへの顕著な影響は見られませんでした。
そしてこれだけのスペック構成に対して、実にリーズナブルな価格設定であると言えます。
実用的なミニデスクトップPCの購入を検討している方には、ぜひオススメしたいモデルです!
【Amazon期間限定割引クーポンコード】
- 割引率:10%OFF
- 割引クーポンコード:O4X6M2U3
- 使用期限:2023年5月24日(水)~ 6月24日(土)
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