新型コロナウイルスの影響により、最近では在宅ワーク(テレワーク)やオンライン授業などの機会が増え、自宅でPCを用いて作業する方も増えてきましたね!
安定したパフォーマンスで作業したい場合は "デスクトップPC" がオススメですが、デスクトップPCはノートPCやタブレット端末と比べてサイズが大きく、自宅のスペースを取ってしまうというデメリットもあります。
そこで今回紹介するのが、手のひらサイズにもかかわらず、大型PCに負けず劣らずの性能を発揮する『Beelink SEI 8』です!
▼Intel Core i5-8279U搭載モデル
ブランド | Beelink |
型名 | SEI 8 |
OS | Windows 11 Pro |
CPU | Intel Core i5-8279U, 4.1 GHz |
RAM | 16GB DDR4 SDRAM |
ストレージ | 512GB SSD |
グラフィック | Intel Iris Plus 655 |
USB3.0用ポート数 | 4 |
本体サイズ | 12.4 x 11.3 x 4.1 cm |
本体重量 | 770g |
今回紹介する『Beelink SEI 8』は、小型デスクトップPCの開発・販売を手掛ける Beelink(中国)が2022年1月に発売したモデルです。
OSには最新のWindows 11 Pro(64bit)を採用。CPUには "Intel Core i5-8279U"、RAMは16GBを搭載しています。
▼パワフルなCPUと満足度の高い16GB RAMにより、優れたパフォーマンスを発揮。
ストレージには512GB SSDを採用。本体起動からデータ転送まで高速で行うことが可能です。
拡張性にも優れており、SSDは最大2TB(NVMeサポート)まで拡張できます。
通信規格はイーサネット(有線LAN)に加え、Wi-FiとBluetoothに対応。
"Intel Iris Plus 655" による強力な描画処理能力を擁しており、DP(ディスプレイポート)とHDMIポート、そしてType-Cポートを介した 3画面同時出力にも対応しています。
そして何より筐体サイズが12.4 x 11.3 x 4.1 cm、約770gと 非常にコンパクトかつ軽量 で、持ち運びにも適した大きさとなっています。外出先での作業用デバイスとしても重宝するでしょう。
筐体には充実したポート類が用意されており、一般的なデスクトップPCとほぼ同様に扱うことが可能です。
▼幅広い外部機器との接続に対応。
このように、実用的な性能・省スペース性・携行性のいずれにおいても優れた、オススメの小型デスクトップPCとなっています。
今回、提携先より本製品(16GB RAM + 512GB SSDモデル)を提供していただいたので、実際に使用した感想を元に良かった点・悪かった点などを紹介していきます!
製品本体および付属品
製品本体および付属品について紹介していきます。
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧
- PC本体
- ユーザーマニュアル
- 電源アダプター
- HDMIケーブル(長・短)
- ブラケット&ネジ
▼説明書は日本語にも対応しているので安心です。
▼付属の金具マウント&ビス類を使って、モニター裏への取り付けが可能です。
▼電源アダプタは比較的コンパクトなサイズに収まっていると思います。
▼持ち運び時にもそこまで邪魔にならないでしょう。
PC本体の外観
▼PC本体の外観。黒を基調としたスタイリッシュなデザイン。
▼片手にスッポリ収まるほどのサイズです。
▼マウスと並べると、改めて本体のコンパクトさが際立ちます。
▼12.4 x 11.3 x 4.1cm、約770gの軽量かつコンパクトな筐体サイズのおかげで、どこに設置しても邪魔になりません。
▼背面の様子。四隅にゴム製の滑り止めが施されているほか、マウント取り付け用の穴が空いています。
インターフェース構成
続いて本体インターフェースについて紹介していきます。
▼本体正面には、画像左から『USB 3.0ポート』×2『USB Type-Cポート』『イヤホンジャック』『電源ボタン』が搭載。
▼両側面には吸排気用の穴が空いています。
▼背面の様子。画像左から『LANポート』『USB 3.0ポート』×2『HDMIポート』×2『電源(DC)ポート』が用意。
以上の通り、限られたスペースに柔術下ポート類が集約されたインターフェース構成となっています。
HDMIポートを2つ、Type-Cポートを1つ併用して3画面同時出力が可能。作業用PCとしても十分に実用性の高い構成と言えます。
ただ個人的には、USB 2.0ポートをあと2つほど用意してほしかったです。
実際に使用した感想
それでは、『Beelink SEI 8』を実際に使用した感想を紹介していきます!
▼今回のレビューではウルトラワイドモニター(3440×1440)に接続して使用しました。
ただし、なぜか解像度は最大2580×1080までしか選択できませんでした。
▼UWQHD(3440x1440)解像度に非対応な点がやや残念。
▼実際に使用した様子。主要USBポートが背面に集約されているため、スタイリッシュに使いたい方は、Bluetooth対応マウス&キーボードを利用すると良いでしょう。
▼電源アダプタがコンセント側に位置しているため、デスク上はスッキリと保てる点がGood。
▼デバイスの仕様。今回のレビューでは16GB RAM + 512GB SSDモデルを提供していただきました。
▼512GBストレージモデルでは、474GB分が利用可能領域として割り振られています。
大抵の作業を快適にこなせる性能
最初に、一般的なPC用途として考えられるウェブブラウジング(Webサイト閲覧)や、動画視聴時のパフォーマンスを確認してみました。
ウェブブラウジングに関しては、画像多めのサイトからスクリプトが多用されたサイトまで、いずれもスムーズに読み込むことが可能でした。
▼ページスクロール時にも画面がカクついたり、遅延の発生などはほとんどありません。
そしてYouTuberなどの動画サイトにて動画を再生した場合でも、高画質映像を問題なく視聴することが出来ました。
▼4K動画もスムーズに視聴可能!ただし再生時の快適さは通信速度に依る部分もあります。
また、Microsoft Officeなどの作業用ソフトウェアを使用して作業を行ってみました。
この場合においても、各処理や描画がスムーズに行われ、ストレスを感じることなく作業を行うことが出来ました。
▼複数ウィンドウを同時表示した場合でも、快適に作業をこなすことが可能です。
このように、根本的なスペック自体が優れているため、一般的なPC用途に関しては何の問題も無く動作することが確認できました。
リモートワーク用や、オンライン授業用のメインPCとしても、オススメできる性能となっています。
ゲーミングはやや厳しい
本製品のゲーミング性能についても確認してみました。
『FF14ベンチマークテスト』を実行してみます。
テスト条件①
- 1920×1080
- 高品質(デスクトップPC)
- ウィンドウモード
- DirectX 11
上記①の条件でベンチマークテストを行った結果、スコア1738点、評価は "設定変更が必要" でした。
高画質設定ではスムーズなパフォーマンスは期待できないという結果です。
続いて、品質設定を落として再テストを行ってみました。
テスト条件②
- 1920×1080
- 標準品質(デスクトップPC)
- ウィンドウモード
- DirectX 11
上記②の条件でベンチマークテストを行った結果、スコア3282点、評価は "設定変更を推奨" でした。
コチラの場合も、プレイ中にカクつきやフレームレート低下が頻発して、快適とは言えないパフォーマンスとなるでしょう。
他にはPC(java版)マインクラフトをプレイしてみましたが、軽量化MODを導入した場合であれば、30~40fps以上は確保することができ、比較的スムーズに遊ぶことができるようになりました。
重めのPCゲームを遊ぶことには適していませんが、マイクラ(軽量化MOD導入状態)など、軽めのタイトルであれば画質設定を妥協することで、ある程度スムーズに遊べるようになります。
ゲーミング用端末としてはオススメできませんが、ちょっとした息抜きに軽めのゲームを楽しむことは可能でしょう。
ミニPC最新モデル FF14ベンチマークスコア比較表
当サイトで今まで紹介したミニPCの最新モデルについて、FF14ベンチマークテストを実行した際のスコアを一覧で紹介しています。
ミニPCのゲーミング性能に興味のある方は、是非参考にしてみてください!
※いずれもレビュー時点で配布されていたベンチマークテストツールによる、1920×1080ウィンドウモードでの実測値です。
モデル名 | スコア | |
標準品質 | 高品質 | |
MINISFORUM TL50 | 6719 | 4002 |
Beelink GTR5 | 6161 | 3805 |
MINISFORUM EliteMini HX90 | 5144 | 3053 |
Beelink SER4 | 4962 | 3190 |
Minisforum EliteMini HM90 | 4680 | 2980 |
GMK NucBox2 | 3640 | - |
Beelink SEI 8 | 3282 | 1738 |
Beelink SER3 | 2201 | 1381 |
NiPoGi Radeon Vega 3 | 1883 | - |
Beelink U59 | 1190 | - |
ACEPC Mini PC AK2 | 1184 | - |
Beelink MINI S | 1137 | - |
CHUWI LarkBox | 1052 | - |
なお、スコア値の目安は以下の通りです。
引用元:ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマークとは
動作音(排熱音)は静か
本製品は、発生する熱を内蔵ファンによって外部へ逃がします。
高負荷時にはファンが高速回転してPC動作音がフォーンと大きくなりますが、それでも耳を近づけない気にならないほどの動作音でした。
▼かすかに排気音が聞こえてくる程度
レビュー時には重めの処理を実行するなどして、本製品を3~4時間ほど連続使用して、本体に負荷を与えてみました。
それでも、ファンの音は気になるほど大きくならず、本体もそこまで熱を持ちませんでした。
▼数時間連続使用しても、そこまで熱を持たない。
▼背面に手を当てると、わずかに暖かい熱が伝わってきます。
このように、優れた静音性・排熱効率を実現できていると言えます。
長時間の作業を目的にミニPCを探している方でも、安心して利用することができるでしょう。
幅広い用途に適した小型デスクトップPC
- 性能:(☆4)
- デザイン:(☆4.5)
- 扱いやすさ:(☆5)
- 価格(コスパ):(☆4)
- 総合評価:(☆4.5)
今回紹介した『Beelink SEI 8』について、特徴をまとめると以下の通りです。
良かった点
- コンパクトかつ軽量で持ち運びにも適したサイズ
- 比較的リーズナブルな価格
- スタイリッシュなデザイン
- 大抵の作業をこなせる実用的な性能
- 優れた静音性と廃熱性能
悪かった点
- ゲーミングには適さない(軽めのタイトルならプレイ可能)
- UWQHD(3440x1440)出力に非対応
以上のように、ウェブサイト閲覧・動画視聴・軽作業など、幅広い用途をこなすことのできる、実用的な性能を擁するミニデスクトップPC となっています。
この性能と充実したインターフェース構成にもかかわらず、本体サイズおよび重量は実にコンパクトかつ軽量なため、ディスプレイ裏に取付けるも良し、外出先に持参するも良しの、汎用性に優れたモデルと言えます。
また静音性や廃熱性能も優れており、長時間の連続使用時でも顕著なパフォーマンスへの影響は見られませんでした。
ただしゲーミングにはあまり向かないので、ゲームも遊びたい方はよりハイエンドなミニPCをオススメします。
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