2019年11月8日(金)発売の、PS4向けアクションアドベンチャー(ストランド)ゲーム『デス・ストランディング(Death Stranding)』。
本作は、『メタルギアソリッドV』を最後にコナミを退社した小島監督(小島秀夫)が、新会社『コジマプロダクション』を立ち上げて初めて開発する完全新規のタイトルとなります。
ハード | PS4 |
開発元 | コジマプロダクション |
価格 | 通常版(パッケージ・DL)):6,900円+税 スペシャルエディション:7,900円+税 コレクターズエディション:20,900円+税 デジタルデラックスエディション:8,900円+税 |
ジャンル | アクションアドベンチャー(ストランド) |
プレイ人数 | 1人(オンライン共有システムあり) |
リリース日 | 2019年11月8日(金) |
対象年齢 | CERO D(17歳以上対象) |
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【Tomorrow Is In Your Hands】
「デス・ストランディング」は世界を変えた。人類は分断され、孤立した。サム・ポーター・ブリッジズは、未来への希望を手に、世界を再び繋ぐために歩きはじめる。
小島秀夫がPlayStation 4で創造する、全世界待望のかつてないゲーム体験。
主人公サム・ポーター・ブリッジズを演じるノーマン・リーダスをはじめ、マッツ・ミケルセン、レア・セドゥ、リンゼイ・ワグナーら世界的名優たちが出演する。【分断されてしまった世界を再び繋げ】
「デス・ストランディング」の発生によって、人々や都市は引き裂かれ、分断された。
繋がりを失った人類は滅亡の危機にさらされていた。サム・ポーター・ブリッジズは、孤立し動くことができなくなった人々のために “未来”を運ぶ任務に赴く。
今作は "ステルスゲーム" や "FPSシューター" とは異なる、全く新しい繋がり(ストランド)の概念を取り入れた、これまでにないジャンルの『ストランド・ゲーム(ソーシャル・ストランド・システム)』であると、小島監督は述べています。
ゲーム自体は荒廃して分断されたアメリカが舞台の、オープンワールド形式になっています。プレイヤーは街同士を繋ぎなおして、アメリカを再び一つに戻すことが目的となります。
具体的にやる事としては、孤立して動けなくなった人々のために物資を運ぶ任務を負います。
基本的には3人称視点でプレイし、主人公であるサムを操作して荷物を運ぶミッションを受注します。荷物には重さの概念があり、同じ荷物でも持ち方や背負い方次第でバランスが変化し、体勢が崩れやすくなるなど、ゲームプレイに影響します。
なお、本作は1人プレイ専用ではあるものの、ほかのプレイヤーが残したものが共有される仕組みになっています。
誰かが立てかけた梯子や、誰かが作ったシェルター、落とした物資や乗り捨てたバイクなど、他プレイヤーの行動の足跡は全て共有され、それらを利用することが出来ます。
その独特なゲーム性に加え、メタルギアシリーズで有名な小島監督が監修するだけあって、世界中から非常に大きな期待が寄せられた作品です。
そんな今作について、海外メディアはどのようにレビューしているのでしょうか?
現時点で出ている海外メディアのレビュー点数(メタスコア)と、評価コメントを抜粋して紹介していきたいと思います!
※可能な限りネタバレを避けた内容を紹介しています。
海外メディアの評価スコア&レビューコメント
Gaming Age -最初から再度まで非常に夢中になれるゲーム
Score:100点
本作を始めた時から、72時間プレイしてエンディングに至るまで、非常に夢中になれるゲームでした。本作は非常に満足のいくものであり、小島プロダクションに期待していたもの全てがありました。
本作のグラフィックについては、PS4 Proでプレイした感想を言うと、息を呑むような出来栄えでした。緑豊かで平坦な緑地から、雪をかぶった巨大な山々まで、全ての環境および天候が見事に表現されています。
ストーリ―自体も没入感が高く、信じられないほどの才能が発揮されたゲームです。
GOODな点
- 70時間近くのボリューム
- 豊富で多彩なゲームプレイ
- 深く作り込まれたカットシーンの数々
- 興味深い世界観
- ユニークな物語
- 息をのむようなグラフィック
BADな点
- ゲームの展開が遅い
Screen Rant -現代のゲームの中で、最高の体験の一つ
Score:100点
本作は、これまでに作られたゲームの中で最高傑作であるとまでは言えませんが、現代のゲームでは最高の体験の一つです。ステルス、アドベンチャー、サバイバル、銃撃戦の各要素のバランスが見事にとれており、最初から最後まで、息を呑むような展開が続きます。
本作ではオンライン上の他プレイヤーが残した痕跡を利用することができますが、ピンチの時にそれらを見つけ、有効に活用できると、他プレイヤーとの間に友情のようなものを感じることが出来ます。
ゲーム自体の展開が遅いなど、決して完璧なゲームではありませんが、この極めて独創的なゲーム性は、ここ10年で発売されゲームの中で最も重要なタイトルの一つとなるでしょう。
GOODな点
- 各要素のバランスが見事にとれている
- 緊張して、記憶に残るシーンの数々
- オンライン上の他のユーザーとの間に友情を感じる場面
- 極めて独創的なゲーム
- 豪華なキャスト
BADな点
- 初期の展開ペースは鈍く、人によってはフラストレーション(不満)が募るかもしれない
- やる事全てに時間がかかる(移動・ブーツなど装備の交換)
PLAY! Zine -『新しいジャンル』を追求した独創的なゲーム
Score:90点
本作は『独創性』を追求したゲームであり、哲学的なストーリー、目新しいオンライン要素などと合わせて、人を選ぶゲームかもしれません。
グラフィック自体は非常に神々しい美しさであり、ゲームプレイ中・ムービー中のいずれにおいても見事にレンダリングされています。サウンドトラックも世界観に合っており、プレイヤーの没入感を高めています。
本作では "計画" が非常に重要であり、地形をスキャンすること、地図上に描くことでルートを計画すること、運搬する荷物のバランスを取ることが、ミッションの生死を分けます。
ゲームの最初の時点では強い "反復性" を感じるでしょうが、自身のプレイスタイルを確立できると、それらは非常に楽しいものになります。
GOODな点
- 素晴らしく独創的なストーリー
- プレイ中・ムービー中のいずれも見事なグラフィック
- オンラインで繋がれる要素
- 多くのプレイスタイルが可能
- 楽しいアクション要素
- 世界観に合ったサウンドトラック
BADな点
- 多くの場合(特にゲーム前半では)、同じことの繰り返しで単調
- 起伏の多い場所では、乗り物の振動が酷くなる(バグ?)
- 広大なマップの移動に慣れるまで時間がかかる
LevelUp -プレイヤーごとにスタイルが大幅に変わってくるゲーム
Score:85点
本作のゲーム性はいたってシンプルで、基本的に、ある地点から別の地点へ移動するだけです。しかし、その間には非常に多くの要素が関わっており、スタミナ管理、靴の交換、消耗品の製造など、同じミッションでもプレイヤーによって距離や時間が大幅に代わってくるゲームとなっています。
たった一人で広大な大陸を移動することになりますが、不思議なことに、そこまで孤独感は感じられませんでした。それは本作の独特なオンライン共有システムのおかげです。
このシステムのおかげで、間接的であっても他のプレイヤーの存在や希望を感じることができ、不思議な喜びに包まれながらゲームをプレイすることが出来ました。
GOODな点
- 深い物語
- 満足のいくエンディング
- 上手く作り込まれた、中毒性の高いゲームプレイ
- 深い体験をもたらすオンライン要素
- ユーザーによってプレイスタイルが変わる
BADな点
- ゲームリズムが悪く、無気力になる
- インスピレーションと挑戦性の無いボス
- あからさまに引き延ばされた、退屈な終盤
- 物語が本格的に展開し始めるまで時間がかかる
ZTGD -プレイヤーごとにスタイルが大幅に変わってくるゲーム
Score:80点
本作で最も特筆すべきはグラフィックです。このグラフィックエンジンによる表現は驚くべきものであり、アニメーションやキャラのモデルが優れているのは言うまでもなく、色彩豊かに彩られたワールドは、これまでのゲームで見た中で最も見栄えの良いタイトルの一つです。
声優の演技、サウンドトラックも優れた出来となっています。
ゲーム性に関しては良くも悪くもユニークなものになっています。その半分については夢中になることができ、もう半分に関しては二度とプレイしたくないと思えるものもありました。
結局、ゲームクリアまで50時間ほどでしたが、最終的にはもっとプレイしたいと思える作品でした。誰もがこのゲームを賞賛するとは思えませんが、少なくとも、忘れられないゲームになることは間違いありません。
GOODな点
- 素晴らしいグラフィック
- とても興味深いストーリー
- ゲーム後半の奇抜さ
- 良くも悪くもユニークに感じるゲーム性
BADな点
- 配達はほとんどが退屈
- 非常に空虚で広大なワールド
Stevivor -これはゲームではなく、テレビ番組や映画だったらもっと良かったでしょう
Score:35点
私が本作をクリアするまで45時間ほどでしたが、そのほとんどの時間を、長いカットシーンを観るのに費やしていた感じがします。本作はテレビ番組や映画としてリリースした方が良かったのではないでしょうか。
確かにグラフィックは素晴らしく、本作の "他プレイヤ―との繋がり" という独創なアイデアも素晴らしいです。しかしゲーム自体は全体的に同じことの繰り返し(移動・配達)であり、戦闘はたまにしか発生しません。
ゲームの展開自体も遅く、退屈でイライラさせられます。
本作は完全に小島秀夫の自己満足であり、彼が "傑作と考えているもの" を作ったにすぎません。
GOODな点
- グラフィックは洗練されている
- "他プレイヤーとの繋がり" という概念は素晴らしい
BADな点
- ゲームのペースが非常に悪い
- これはゲームではなく、テレビ番組や映画だったらもっと良かったでしょう。
- 小島秀夫の自己満足
- 戦闘要素はほとんどない
- 非常に長いカットシーン
- 退屈でループ性を感じるゲームシステム
総合評価(トータルスコア)
総合Score:84点
GOODな点
- 非常に美しいグラフィック
- 世界観に合ったサウンドトラック
- 独創的なゲーム性
- ユニークなストーリー
- オンライン上の他のユーザーとの間に友情を感じるシステム
- 豪華なキャスト
- 多彩なプレイスタイル
BADな点
- ゲームの展開ペースが遅い
- 移動に時間がかかり、同じことの繰り返しで単調
- ワールドが空虚
- カットシーンが長い
- やりがいのないボス戦
※『総合スコア』は、本記事で紹介している以外にも、現時点でレビューを出している全ての海外メディアのスコアを集計して算出されているスコアです。
以上が、『デス・ストランディング(Death Stranding)』についての海外メディアの感想となります。
メタルギアシリーズで世界的に有名な小島監督が、独立スタジオを設立して初めてリリースした作品だけあって、世界中から期待されていた作品です。
まず本作で高く評価されていた点は、"目を見張るようなグラフィック" でした。細部から遠景に至るまで、色鮮やかで見事に表現されており、ムービー中のキャラモデルについもレンダリングが素晴らしいと、各レビュアーも絶賛していました。
豪華なキャストによる声優の演技も見事で、世界観に合ったサウンドトラックも合わさって、視聴覚に関しては申し分のない出来になっているようです。
また、新たに "ストランド" と呼ばれる新たなジャンルを切り開いた本作のゲーム性については、非常に独創的で他に類を見ないゲームになっていると言われており、『ここ十年で最も重要なゲームの一つ』とまで述べるレビュアーもいました。
本作には実質的なオンライン協力モードなどはありませんが、オンライン上の他プレイヤ―が残した痕跡を利用することが出来、それによって間接的に安心感や、希望を感じることができる点も、孤独な物語とのバランスがとれていると述べられています。
一方で、最も悪評を付けられていたのは "退屈なゲームプレイ" でした。基本的に本作は地点間の移動&配達の繰り返しであり、距離も長いため、移動が退屈に感じる人は、恐らくとことん退屈に感じるでしょう。
また、もう一つ指摘されていた点は "ゲームの展開するペースが遅い" と言う点です。物語が本格的に始動するまでにかなりの時間がかかると言われており、それまでの単調な作業の繰り返しは苦痛である、とまで述べるレビュアーもいました。
一部のレビュアーはカットシーンが長すぎるという指摘もしており、このあたりは小島監督らしさを感じる部分かもしれませんね。
全体的には高評価の多いゲームですが、高評価なレビュアーは極端な高得点を、低評価な人は極端に低い点数をつけているため、おそらくかなり人を選ぶゲームです。
地点間の長い道のりの中で、いかにルートを構築して、様々なアイテムを駆使して、効率的に攻略していこうか、と言う試行錯誤を楽しめる方にとっては、非常に楽しいゲームになっています。
広大で美しいマップを眺めるだけでも楽しいので、"ストランド" と呼ばれる新たなジャンルに興味のある方は是非プレイしてみてください!
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