2020年8月4日に発表された『Fall Guys: Ultimate Knockout』は、 最大60人で遊べるオンラインパーティーゲームです。
プレイヤー達はゼリービーンズのようなカラフルなキャラクター(Fall Guy)を操作して、モンキーボールシリーズのような障害物満載のコースを最後の1人になるまで競い合います。
タイトル | Fall Guys: Ultimate Knockout |
プラットフォーム | PS4, PC |
開発元 | Mediatonic |
発売元 | Devolver Digital |
ジャンル | パーティー / プラットフォームゲーム / スポーツ / アクション / バトルロイヤル |
プレイ人数 | 2 ~ 60人(オンライン対戦対応) |
価格 | 2,090円(税込)※PlayStation®Plus加入者は無料(2020.8月時点) |
リリース日 | 2020年8月4日(火) |
アクション要素豊富なバトルロイヤルゲームとして世界中で大きな人気を博している一方で、リリースから1週間足らずで既にハッキングが多発しており、特に特定のミニゲームでのチート行為が目立っています。
リリース当日に、カジノゲームなどの多様なゲームで有名なプラットフォーム『STEAM』から200万以上のプレイヤーがゲームにログインしていますが、多くのプレイヤーがサーバー上の問題を経験しているとのこと。
現在、デベロッパーは早急にこの問題を解決することに取り組んでいます。
問題の映像(チート使用の様子)
YouTubeではすでに同作内でチート行為に出くわしたという動画が多数投稿されています。
以下では、一部の動画について紹介しています。
▼ゲーム開始直後、イキナリ現れた謎のプレイヤーが超特急でステージを攻略してしまいます。
▼日本人の配信者たちがチーターに出くわした様子。1人だけメチャクチャ早いプレイヤーが試合を台無しにしています。
▼同じく日本人実況者がチーターに出くわした時の様子。
このように、ゲームバランス自体を完全に崩壊させるチーターが続出する事態となっています。
プレイヤーが離れる原因にもなりかねないので、運営側は早急に対策を講じる必要があるでしょうね。
『Fall Guys』人気の背景
本作はリリース前から公式Twittwrアカウントを始めとするSNSを中心にオンラインマーケティングへ積極的に取り組んでおり、多くの人気ゲーム実況者にベータキーを配布、宣伝してもらうことで多くのユーザーからの注目を集めました(むしろ集めすぎたと言っても過言ではないくらい)。
これにより、リリースと同時にユーザーからのアクセスが半端の無い数あったようです。
実際にプレイしたユーザーからの評価も高く、ゲームメディアからの総合評価(メタスコア)は現時点で80点の高得点を獲得しています。
このままではイタチごっこになってしまうチート対策
上で紹介した映像のように、チート行為はゲームそのものを崩壊させ、既存ユーザーが離れていく自体にも繋がりかねません。
最近では一般的なユーザーでもネット上で配布されているチートツールを簡単に入手・利用できるようになってきており、チート行為そのものの敷居も低くなってしまっています。
このようなチート行為に対し、多くの運営側は対策を講じています。
例えばオンラインFPSゲーム『VALORANT(ヴァロラント)』の開発元Riot Gamesは、チートを常に見張り、チート行為が認識されればそのマッチを強制終了させる "チート検知ツール(通称Vanguard)" を稼働させています。
しかし、このチート検知ツールはゲームプレイ中でない時でもPCの動作を見張っているのではと、多くのユーザーから問題視されています。
また、こういった対策を講じても、これらを回避する新たなチートツールが生まれたりと、イタチごっこが続いている状況です。
"刑事罰" を伴う罰則も必要か
上で紹介した動画を観ても分かるように、ユーザーの意識に関しても、"チート = 悪いもの" というより "チート = 面白いもの" という認識をもつユーザーが多くなってきていることも事実。
このようなユーザーの意識を改めるためにも、また前述したイタチごっこを終わらせるためにも、チート行為によって運営側に悪影響を及ぼしたユーザーに対して 損害賠償請求などの "刑事罰" を伴う罰則を設けるべきだという意見も高まっています。
ただし、誤って冤罪ユーザーを生み出してしまう危険性もあるため、慎重に議論すべきだという意見もあり、運営側にとってはバランスをとるのが中々難しいところだと思います。
せっかくの面白いゲームも、楽しんでいたところでチートに遭遇すると一気に萎えてしまいます。
今後、問題のチート行為が抑制され、公平なゲームが楽しめるようになることを期待したいですね。