2023年3月、エミュ搭載の携帯ゲーム機を数多く開発・販売するANBERNICは、同社の最新モデルである『Anbernic RG405M』を発売しました!
ポータブル型のゲーム機であり、ゲームボーイやプレイステーションなどのレトロゲームを快適にプレイできる性能を擁しています。昔懐かしのレトロゲームを再びプレイしたいと感じている方にはうってつけのデバイスとなっています。
Android12を搭載しており、スマホゲームアプリも快適に遊ぶことができます。
今回はこの『Anbernic RG405M』について、提携先より提供していただいたので、実際に使用した感想を基に良かった点・悪かった点を分かりやすくレビューしていきたいと思います!
ブランド | ANBERNIC |
製品名 | ANBERNIC RG405M |
カラー | ブラック/グレー |
材質 | アルミ合金 CNC加工技術 |
OS | Android 12 |
ディスプレイサイズ | 4インチIPSタッチスクリーン |
解像度 | 640×480 |
CPU | Unisoc Tiger T618 |
RAM(メモリ) | 4GB LPDDR4X@1866Mhz |
ストレージ | 128GB eMMC |
TF カード | TFカード拡張サポート 最大2TB |
対応通信規格 | 2.4/5G WIFI 802.11a/b/g/n/ac,Bluetooth 5.0 |
バッテリー容量 | 4,500mAh, 充電2時間フル電力, 連続使用時間7時間可能 |
対応ゲーム | Androidゲーム(genshin impact, Honor of Kingsなど)、PS2、WII、NGC、3DS、PSP、DC、SS、PS1、NDS、N64、CPS1、CPS2、CPS3、FBA、NEOGEO、GBA、GBC、GB、SFC、FC、MD、SMS、GG、MSX、PCE、WSC、N-Gageなど20種類以上フォーマットのゲーム。ユーザーは関連するフォーマットのゲームを自分でダウンロード可能 |
スピーカー | デュアルスピーカー内蔵 |
本体サイズ | 長さ16.3cm, 幅7.6cm, 高さ1.59cm |
本体重量 | 約260g |
今回紹介する『ANBERNIC RG353M』は、640×480解像度、4インチのIPSタッチスクリーンを搭載した、手のひらサイズの携帯ゲーム機です。
本体サイズは長さ16.3cm, 幅7.6cm, 高さ1.59cm、重量は約260グラムほどと非常にコンパクトかつ軽量であり、カバンやズボンのポケットに入れて持ち運ぶことも可能です。
▼コンパクトな筐体に充実したインターフェースが用意。
▼デュアルスピーカー内蔵。高品質のステレオサウンドを楽しめます。
▼6軸ジャイロセンサーを内蔵。画面回転にも対応しています。
▼アルミニウム合金製の筐体には高級感があります。4インチディスプレイはタッチ操作に対応。
OSはAndroid 12を搭載。RAM(メモリ)は4GB LPDDR4を搭載しており、プレイステーションやニンテンドー64などの3Dゲームでも快適に動作する性能を擁しています。
▼CPUにはUnisoc Tiger T618を採用。従来モデルよりもパワフルなパフォーマンスを発揮します。
Androidゲームアプリに加えて、非常に多くのエミュレータに対応。自身で導入することも可能となっています。
そして4,500mAhのバッテリーを内蔵しており、満充電の状態から最大7時間程度の連続使用が可能。外出先や移動中のちょっとした空き時間にゲームを楽しむには十分な容量となっています。
▼「MoonLight Streaming」にも対応。PCゲームをストリーミングプレイすることができます。
このように、非常にコンパクトな筐体に優れたスペック構成と充実したインターフェースを搭載した携帯ゲーム機となっています。
目次
製品本体および付属品
製品本体および付属品について紹介していきます。
▼製品外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子。
内容物一覧
- ゲーム機本体
- USB Type-Cケーブル
- ユーザーマニュアル
- ガラス保護フィルム
- クリーニングシート
▼ユーザーマニュアルは英語・中国語表記のみ。
ゲーム機本体の外観
今回のレビュー時には、ブラック色を提供していただきました。
▼ゲーム機本体の外観。コンパクトな筐体に4インチディスプレイを搭載。
▼サイズは長さ16.3cm, 幅7.6cm, 高さ1.59cm:約260グラムと 非常にコンパクトで軽く、ポケットにも十分入る大きさです。
▼厚みは1.59cmと薄く、持ち運びに適しています。
▼頑張ればポケットに入れて持ち運べるサイズ。
アルミニウム合金製の筐体には金属特有の光沢とサラサラした手触りがあり、高級感があります。
搭載インターフェース
続いてインターフェース構成について紹介していきます。
▼正面には2つのアナログスティックを含めて、充実したボタン類が搭載。
▼従来モデルは左右側面に電源ボタンや音量調節ボタンが搭載されていましたが、本製品の両側面は何もなくスッキリしています。
▼側面ボタンは手のひらが触れて誤作動を起こすこともあったので、このデザインは改良だと思います。
▼上部の様子。
▼L1/L2トリガー、Type-Cポート(充電用)、音量調節ボタン、電源ボタン、R1/R2トリガーが用意。
▼下部の様子。2基のスピーカー(デュアルスピーカー)が内蔵されているほか、3.5mmイヤホンジャック、TFカードスロットが用意。
▼背面の様子。丁度指が当たる部分に滑り止めが施されています。
このように、限られた筐体サイズの中に、必要最低限のインターフェースがすべて詰め込まれたデザインとなっています。
Android OSの起動
本体を起動するとOSが立ち上がります。
▼言語は英語・中国語から選択可能。ただし、Android設定よりインターフェース言語は日本語に変更できます。
言語選択後、各種アプリがインストールされ、Android12が起動します。
メニュー画面からは、プリインストール済みの各種アプリを利用できます。
▼各種エミュレータも用意。
▼Play Storeアプリも用意。Android向けアプリをインストールできます。
ディスプレイはタッチ操作に対応しており、スマホやタブレット端末と同様の感覚でスムーズな操作が可能です。
▼Androidデバイスの一般的な設定項目も用意。
▼ジャイロセンサーを内蔵しているため、縦表示(画面回転)も可能です。
ウェブサイト閲覧・動画視聴も可能
Chromeアプリがプリインストールされており、一般的なAndroidデバイスと同様にウェブブラウジングが可能です。
▼画面が4インチのため、タッチ入力はややしづらいです。
▼縦表示にすると、スマホとほぼ同じ感覚でサイトを閲覧できました!
640×480解像度のIPSスクリーンのおかげで、細かな文字まで鮮明に描画されます。
また、YouTubeアプリなどの動画アプリを用いた動画視聴もスムーズに行うことができました。
▼発色も良好。
▼実際に再生している様子
動画では少し伝わりづらいと思いますが、同ブランドの従来モデルと比較しても、音圧が強く、低音域~高音域までがよりクリアに響き渡るようになったと感じます。スピーカー性能については向上を果たしているでしょう!
以上の通り、本機のスペック自体がそこそこ優れていることもあり、ウェブサイト閲覧や動画視聴などに関しては、支障なくスムーズに楽しむことができました。メディア視聴機としても運用できるかもしれません。
実際にゲームを遊んでみた
実際に『ANBERNIC RG405M』でゲームをいくつか遊んでみました。
レトロゲーム
まずは、PS1やPS2時代のレトロゲームを数タイトルプレイしてみました。
※画像はイメージです。
640×480解像度のIPSディスプレイで描画される映像の発色は良好で、満足度の高い映像品質でゲームを楽しむことが可能でした。PS2など情報表示量の多いタイトルでは文字が見づらくなりますが、PS1やニンテンドー64あたりのタイトルであれば、プレイ中に支障に感じることはないと思います。
3Dゲームプレイ時に激しい動き(アクション)を伴う場面では、多少のフレームレート低下やカクつきを感じることはありました。しかし全体的にスムーズなパフォーマンスを実現しており、プレイステーション1やニンテンドー64などの3Dタイトルでも、スペック不足を感じることはほとんどありませんでした。
個人的に各プラットフォームのタイトルをプレイした感覚では...
- スーファミやゲームボーイアドバンスなど:非常に快適
- PS1やニンテンドー64など:快適
- PSPやPS2、GCなど:場面によってカクつきを感じるが、基本的に快適
といった印象です。PSP以前に発売されたプラットフォームのタイトルであれば、比較的スムーズに遊ぶことが出来るでしょう!
各ボタンを押した時の感覚も心地よく、アナログスティックの反応性も良いため、終始快適なゲーミングが可能でした。
▼左右のR/Lトリガーも押しやすいです。
▼R2・L2ボタンがやや隆起したデザインになっており、R1・L1ボタンに誤って触れるなどの誤操作を起こしづらくなっています。
スマホ向けゲームアプリ
続いて、Play Storeからインストールしたゲームアプリについて。
▼統合版『マインクラフト』
スマホ版マイクラでワールドを作成してみましたが、終始快適にプレイすることが出来ました。遠くのチャンクまで瞬時に読み込まれ、負荷の重くなりがちなバイオームでも、フレームレート低下やカクつきなどは一切感じられませんでした。
また、スマホ版マイクラはゲームパッドでの操作にデフォルトで対応しており、『ANBERNIC RG405M』のアナログスティックと各種ボタンを用いて快適な操作を楽しむことができました。
▼『PUBG』
PUBGの場合、グラフィック品質は "HD" まで、フレーム設定は "高" まで設定可能でした。
実際にいくつか試合に参加してみましたが、プレイヤーの密集する場所などでもカクつきを感じることはなく、全体的に快適なゲームプレイが可能でした。
光や影の表現が美しく、遠くの景色もクリアに描画されます。素早く動いたり視点移動を行った場合にも描画遅延や酔いを感じることが無く、マイクラの場合と同様、終始快適なゲームプレイが可能でした。
▼『原神』
最後に、激重ゲームとしても有名な『原神』をプレイしてみました。
『原神』はかなり重めのゲームアプリであり、下手なスマホ・タブレットでは起動すらできません。
『ANBERNIC RG405M』では画質設定がデフォルトで "最低" に設定されていました。
▼最低画質設定では、支障なくヌルヌルと操作できます。
▼画質設定を "低" に上げるとデバイス負荷が "やや高い" となりますが、この状態でもフレームレート低下をほとんど感じることなくプレイすることが可能でした。
ただ、流石に "中" 以上に上げるとフレームレート低下が顕著に発生し、お世辞にも快適なパフォーマンスとは言えません。
▼画質を "低" に設定したときの様子。十分に綺麗なグラフィックで原神の世界を冒険できます。
このように『原神』クラスのゲームアプリでも、画質設定をある程度落とすことで、比較的スムーズにプレイすることが可能でした。
エミュレータでレトロゲームを遊ぶだけでなく、スマホ向けゲームアプリを楽しみたい場合にも、オススメできる携帯ゲーム機となっています。
長持ちするバッテリー
本製品は4,500mAhの大容量バッテリーを内蔵しています。
公式は「連続使用時間7時間可能」を謳っていますが、実際にゲームアプリなどで長時間使用してみたところ、6~7時間程度はバッテリーが問題なく持続しました。
『ANBERNIC RG353M』などの従来モデルと比較しても、バッテリー持続時間の向上を実現できています。外出先に持参しても、充電せずとも1日間は余裕でバッテリーがもつでしょう!
レトロゲーからスマホ向けゲームアプリまで快適に楽しめる!万能型携帯ゲーム機
【個人的な評価】
- 性能:(☆4.5)
- デザイン:(☆5)
- 扱いやすさ:(☆5)
- 価格(コスパ):(☆4.5)
- 総合評価:(☆5)
今回紹介した『ANBERNIC RG405M』について、特長をまとめると以下の通りです。
良かった点
- 非常にコンパクトかつ軽量なデザイン
- 高級感のある筐体素材
- 充実したインターフェース
- 発色の綺麗なIPSスクリーン
- PS2の3Dタイトルでも比較的スムーズに動作
- スマホゲームアプリも快適に遊べる
- Play Storeアプリがプリインストール
- 反応性の良い操作
悪かった点
- 特になし
以上の通り、手のひらサイズのコンパクトな見た目に対して、性能・デザインの両面でかなり完成度の高い携帯ゲーム機に仕上がっていました。
筐体素材にも高級感があり、所有感的にも満足度が高いです。
操作インターフェースが充実しているだけでなく、操作しやすいように洗練された設計がなされており、どのタイトルでも快適に遊ぶことが出来ました。L/Rトリガーが押しやすい点もGOOD。
基本性能自体が優れているため、PS1やPS2の3Dタイトルを遊びたい場合にも問題のないパフォーマンスとなっています(PS2の3Dタイトルは、場面によってはやや処理落ちを感じることもあるので注意。)
640×480解像度のIPSスクリーンは発色も良好で、ゲーミングはもちろん、ウェブサイト閲覧や動画視聴も満足度の高い体験が可能でした。デュアルスピーカーの音質が従来モデルと比較して向上している点もGOOD。
イヤホンジャックが用意されていたり、7時間程度持続可能な大容量バッテリーを搭載していたりと、携帯ゲーム機として必要な条件をすべて満たしていると言えます。
外出中の空き時間にレトロゲームやAndroidゲームを遊びたい方には、是非オススメしたいデバイスです!
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