2023年3月、エミュ搭載の携帯ゲーム機を数多く開発・販売するANBERNICは、同社の最新モデルである『Anbernic RG353PS』を発売しました!
ポータブル型のゲーム機であり、ゲームボーイやプレイステーションなどのレトロゲームを快適にプレイできる性能を擁しています。昔懐かしのレトロゲームを再びプレイしたいと感じている方にはうってつけのデバイスとなっています。
今回はこの『Anbernic RG353PS』について、提携先より提供していただいたので、実際に使用した感想を基に良かった点・悪かった点を分かりやすくレビューしていきたいと思います!
ブランド | ANBERNIC |
製品名 | ANBERNIC RG353PS |
カラー | クリアホワイト, クリアパープル, グレー |
OS | LINUX |
ディスプレイサイズ | 3.5インチ IPS |
解像度 | 640×480 |
CPU | RK3566 Quad-Core 64 bit Cortex-A55 |
RAM(メモリ) | 1GB LPDDR4 |
ストレージ | 16GB TFカード |
TF カード | TFカード拡張サポート 最大512GB |
対応通信規格 | 2.4/5G WIFI 802.11a/b/g/n/ac,Bluetooth 4.2 |
バッテリー容量 | 3,500mAh, 連続使用時間6時間可能 |
対応ゲーム | 一部の PC 移植ゲーム、 PSP、DC、SS、PS1、NDS、N64、CPS1、CPS2、FBA、NEOGEO、GBA、GBC、GB、SFC、FC、MD、SMS、GG、MSX、PCE、WSC、WIN、NGG など20種類のエミュレーター |
スピーカー | ダブルホーンステレオスピーカー内蔵 |
本体サイズ | 長さ17.4cm, 幅8.1cm, 高さ2.0cm |
本体重量 | 約209g |
今回紹介する『ANBERNIC RG353PS』は、640×480解像度、3.5インチのIPSスクリーンを搭載した、手のひらサイズの携帯ゲーム機です。
本体サイズは長さ17.4cm, 幅8.1cm, 高さ2.0cm、重量は約209グラムほどと非常にコンパクトかつ軽量であり、カバンやズボンのポケットに入れて持ち運ぶことも可能です。
▼コンパクトな筐体に充実したインターフェースが用意。
▼ステレオスピーカー内蔵。高品質のステレオサウンドを楽しめます。
OSはLINUXを搭載。RAM(メモリ)は1GB LPDDR4を搭載しており、プレイステーション1やニンテンドー64などの3Dゲームでも快適に動作する性能を擁しています。
▼CPUにはRK3568(ARM Cortex-A55)クアッドコアプロセッサーを採用。従来モデルよりもパワフルなパフォーマンスを発揮します。
非常に多くのエミュレータに対応。自身で導入することも可能となっています。
そして3,500mAhのバッテリーを内蔵しており、満充電の状態から最大6時間程度の連続使用が可能。外出先や移動中のちょっとした空き時間にゲームを楽しむには十分な容量となっています。
▼HDMI出力ポートを搭載しており、外部モニターに映像を複製することが可能です。
このように、非常にコンパクトな筐体に優れたスペック構成と充実したインターフェースを搭載した携帯ゲーム機となっています。
製品本体および付属品
製品本体および付属品について紹介していきます。
▼製品外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子。
内容物一覧
- ゲーム機本体
- USB Type-Cケーブル
- ユーザーマニュアル
- ガラス保護フィルム
- クリーニングシート
▼ユーザーマニュアルは英語・中国語表記のみ。
ゲーム機本体の外観
今回のレビュー時には、グレー色を提供していただきました。
▼ゲーム機本体の外観。コンパクトな筐体に3.5インチディスプレイを搭載。
▼サイズは長さ17.4cm, 幅8.1cm, 高さ2.0cm:約209グラムと 非常にコンパクトで軽く、ポケットにも十分入る大きさです。
▼厚みは2cmと薄く、持ち運びに適しています。
▼背面の指が当たる部分には、滑り止めが施されています。
搭載インターフェース
続いてインターフェース構成について紹介していきます。
▼正面には2つのアナログスティックを含めて、充実したボタン類が搭載。
▼従来モデルは左右側面に電源ボタンや音量調節ボタンが搭載されていましたが、本製品の両側面は何もなくスッキリしています。
▼側面ボタンは手のひらが触れて誤作動を起こすこともあったので、このデザインは改良だと思います。
▼上部の様子。
▼L1/L2トリガー、OTGポート、リセットボタン、HDMIポート、音量調節ボタン、Type-Cポート(充電用)、R1/R2トリガーが用意。
▼誤操作を防ぐため、R1/R2、L1/L2トリガーの間には隙間が空けられています。
▼下部の様子。ステレオスピーカーが内蔵されているほか、3.5mmイヤホンジャック、TFカードスロット×2が用意。
▼購入時点で16GB TFカードが付属していた。
このように、限られた筐体サイズの中に、必要最低限のインターフェースがすべて詰め込まれたデザインとなっています。
Linuxの起動
本体を起動するとOS(Linux)が立ち上がります。
▼メインメニュー画面。プリインストール済みのエミュレータが表示されます。
メニュー画面のテーマは自由に変更可能。プリインストール済みのテーマから選択したり、オンライン上からダウンロードすることもできます。
スタートボタンを押すと、設定画面が表示されます。
▼言語メニューより日本語に変更可能。
メニュー画面では豊富な項目が用意されており、自身の好みにデバイスをカスタマイズすることが出来ます。
▼コントローラ設定や、ボタン配置のカスタマイズ機能も用意。
▼メニュー画面のテーマも変更可能。
このように充実した設定項目が用意されているので、ゲーム開始前に調整しておくと良いでしょう!
なお、セレクトボタンを押すとシャットダウンや再起動メニューが表示されます。
発色の良いディスプレイで満足度の高いゲームプレイが可能
実際にいくつかゲームを遊んでみました。
▼プレイしている様子①
▼プレイしている様子②
640×480解像度のIPSディスプレイで描画される映像の発色は良好で、満足度の高い映像品質でゲームを楽しむことが可能でした。PS1あたりのタイトルでも、プレイ中に支障に感じることはないと思います。
▼3.5インチIPSスクリーンでは、640×480解像度でもクリアに描画されます。
3Dゲームプレイ時に激しい動き(アクション)を伴う場面では、多少のフレームレート低下やカクつきを感じることはありました。しかし全体的にスムーズなパフォーマンスを実現しており、プレイステーション1の3Dタイトルでも、比較的スムーズに動作しました。
個人的に各プラットフォームのタイトルをプレイした感覚では...
- スーファミやゲームボーイアドバンスなど:非常に快適
- PS1やNDSなど:普通に快適(場面によっては多少の処理落ちを感じることもある)
- PSPなど:一部動きの激しい3Dタイトルなどにおいて、激しいカクつきが生じる
といった印象です。PS1以前に発売されたプラットフォームのタイトルであれば、比較的スムーズに遊ぶことが出来るでしょう!
そして、各ボタンを押した時の "ポチッ" という感覚が心地よく、終始快適なゲーミングが可能でした。
▼アナログスティックの感度も良好。スムーズな操作が可能です。
上部のLRトリガーに関しても、各トリガーのあいだに絶妙な隙間が存在しており、ミスタッチを防ぐ工夫がなされています。
▼なお、ゲーム中にファンクションボタンを押すことで、ゲームの中断や途中保存、終了、スクリーンショット撮影などが可能です。
高コスパな中華製携帯ゲーム機
今回紹介した『ANBERNIC RG353PS』について、特長をまとめると以下の通りです。
良かった点
- コンパクトかつ軽量なデザイン
- 充実したインターフェース
- 発色の綺麗なIPSスクリーン
- PS1やNDSあたりまでのタイトルはスムーズに動作
- 心地よく反応性の良いボタン操作
- 中断やスリープ機能を用意
- リーズナブルな価格
悪かった点
- 負荷の大きい3Dタイトルは処理落ちすることがある
以上の通り、手のひらサイズのコンパクトな筐体に対して、性能・デザインの両面で完成度の高い携帯ゲーム機に仕上がっていました。エミュ対応携帯ゲーム機の中でも、完成度の高いモデルの1つだと感じました。
操作しやすいように洗練されたインターフェース設計がなされており、どのタイトルでも快適に遊ぶことが出来ました。L/Rトリガーが押しやすいよう、配置に工夫がなされている点もGOOD。
基本性能もそこそこ優れているため、PS1以前のタイトルを遊ぶ分には問題のないパフォーマンスとなっています。
中途セーブやスリープ機能が用意されていたり、イヤホンジャック、6時間程度持続可能なバッテリーを搭載していたりと、携帯ゲーム機として必要な条件をすべて満たしていると言えます。
そして価格も1万円強ほどとリーズナブル。スペックに対してコスパに優れているモデルとなっています。
外出中の空き時間にレトロゲームを遊びたい方には、是非オススメしたいデバイスです!
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